米チ-ムが新手法開発
[ワシントン共同]さまざまな組織になることができる人の新型万能細胞(iPS細胞)を、安全に効率よく作製する方法を米ハ-バ-ド大の研究チ-ムが開発し、米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した。もとになる体細胞の遺伝子を改変せずに、必要なタンパク質だけをつくるRNAという遺伝子を細胞に導入する手法。AP通信によると、チ-ムに加わっていない外部の専門家は「治療に使うことができる初めての実用的なiPS細胞の作製法と指摘している。京都大の山中伸弥教授らが開発した手法では、ウイルスを使って体細胞の遺伝子に外部から特定の遺伝子を挿入する。ただ作製効率が低く、動物の体内に移植するとがんが発生しやすいなどの難点があった。ハ-バ-ド大チ-ムは、人工的に合成したRNAを人の皮膚細胞に導入。すると従来の方法よりも劇的に効率よく、多能性を持った細胞を作れるようになった。iPS細胞は、共通点が多い胚性幹細胞(ES細胞)と異なり、受精卵を壊さなくても作れるのが利点。病気になった臓器などを再生、修復すする医療に有用と世界的に期待されている。
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