米大学など がん研究に応用
[ワシントン共同]ネズミの仲間としては寿命が約30年と際だって長く、がんになりにくいハダカデバネズミのゲノム(全遺伝情報)を解明することに米ハ-バ-ド大などのチ-ムが成功し、英科学誌ネイチャ-に発表した。成果は長寿のメカニズム解明やがん研究に役立つという。 ハダカデバネズミはアフリカに生息するネズミの仲間で、地下で群れをつって生活する。寿命は3~4年程度のラットやマウスに比べて長く、がんになりにくいほか、空気中に含まれる酸素が少ない地中で生活できるなどの特徴を持つ。ゲノムを解析したところ、このネズミ特有の遺伝子が、細胞の寿命を調節している「テロメア」と呼ばれる染色体の先端部に作用し、長寿につながっている可能性があることが判明した。 また、脳や肝臓、腎臓で働いている遺伝子を調べた結果、働く遺伝子が加齢とともに変化するほかの哺乳類とは異なり、20年たっても生まれた直後とほとんど変わらないことも分かった。
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