店員は平均82歳 留萌に衣料品店
【留萌】平化均82歳の女性たちが運営する衣料品店が1日、留萌市中心部の空き店舗にオ-プンした。過疎化や高齢化が進む中、「お年寄りの力を若い人にみせよう」と開店を思い立った。初日から多くの市民らが訪れ、女性たちは笑顔で出迎えた。スタッフは市内の73~95歳までの38人。高齢者福祉に取り組むNPO法人「ウイシュ」=下田ユキ理事長(73)=が開く宅老所に集まる元気な女性たちだ。今年2月に商店街の中心的存在だったラルズプラザ(錦町2)が撤退し、下田理事長が「新たな生きがいのため店を出そう」と提案した。夫に先立たれ、1人で家に閉じこもりがちな人も多かったからだ。女性たちも乗り気で、中心街活性化のため市が確保した旧ラルズプラザ内の公共スペ-スの一部を借りた。店は「これから一花咲かせよう」との願いを込め、「人花」と名付けた。扱うのは旧ラルズが無くなったことで、手に入りにくくなった女性用下着を中心に、靴下や男性用のランニングシャツなど40品目、計600点。仕入れはウイシュの職人がサポ-トする。下田理事長は「外に出ることで、化粧をしておめかしする。店で自信を付けて、長生きしてもらいたい」と話す。営業は午前10時~午後6時。定休の水曜を除き、毎日2、3人す゛つ交代で店に立つ。初日に販売を担当した鈴木芳枝さん(80)「この年で店をやるとは思わなかった。長く暮らしている留萌で、マチのために動けるのはうれしいわ」と笑顔で話していた。
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