有川 浩 著 「三匹のおっさん ふたたび」を読みました。
剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械をいじらせたら右に出る者なしのノリ。
「還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!」と、ご近所の悪を斬るあの三人が帰ってきた!
書店万引き、不法投棄、お祭りの資金繰りなど、日本中に転がっている、身近だからこそ厄介な問題に、今回も三匹が立ち上がります。
ノリのお見合い話や、息子世代の活躍、キヨの孫・祐希とノリの娘・早苗の初々しいラブ要素も見逃せません。
「三匹のおっさん」の続編です。
定年を機に暇になったかつての幼馴染、悪がき三人組のおじさんが自警団を組み、ご近所の悪を退治する。
爽快感抜群の三匹のおっさんの活躍!
前作はこんな感じでしたが、本作はそんな三匹のおっさんの活躍ばかりではなく、彼らを取り巻く周囲の人たちにスポットが当てられています。
パートでの人間関係、しつけの悪い若い親、中高生の万引き、町内行事との関わり方などどれも身近にありそうな話ばかりです。
爽快な中に身近な現実への問題提起もあり、なかなか興味深い仕上がりとなっています。
それにしても有川さんの文章は読み易い!
又しても一気読みさせられました!