愛猫「きなこ」が星になってそろそろ2週間になります。
享年推定4才、短い一生でした。
ヒマちゃんとツーショット
「きなこ」は、推定2016年10月生まれ。
石川県某市の、多頭飼い崩壊現場で保護された、俗に言う「保護猫」です。
その年の冬、その多頭飼い崩壊現場となった倉庫から救出されました。
実は我が家の「ヒマちゃん」も同じ多頭飼い崩壊現場から救出された保護猫です。
同じ倉庫で寒い冬を乗り越えた同士なので、きっと仲良くしてくれるものだと思っていたのですが・・・。
さて「きなこ」ですが、石川県の保護団体に保護されて、その後石川県内の里親さんに一旦預けられました。
が、何故かその里親さんになつくことが無く出戻ったそうです。
その保護団体からのお願いで、我が家の一員となることになったのが2017年7月。
梅雨明けの暑い中、石川県の某ショッピングセンターまで引き取りに行って来ました。
「きなこ」は保護されたときからの名前のままです。
我が家の猫たちは、大体私が名付けの親になるのですが、「きなこ」に限っては当初からの名前を尊重してそのまま「きなこ」でした。
多頭飼い崩壊現場での生活習慣からか、それとも最初の嫁ぎ先の扱いが原因かはわかりませんが、我がの一員となってもなかなか私達に心を開いてくれません。
私に限っては生涯膝の上には乗ってくれなくて、へたにに触ろう物なら「シャーー!」と威嚇されるのが常でした。
体に触らせてくれるようになったのはかなり時間が経ってからでした。
ただ、命の糧のご飯をくれる家内には、この一年ぐらいで何とか慣れたようで、しばらくですが膝の上にも乗ってくつろぐことが出来たようです。
これが彼女が生涯で唯一の心の安らぐことが出来た時間だったのかも知れません。
先天的の病気を持っていてなかなか健康体で暮らすことが出来なかったのが残念でなりません。
その病気のせいか、多頭飼い崩壊のせいか、最初の嫁ぎ先のせいかはわかりませんが、彼女のくつろいでいるところは見たことがありませんでした。
最後は病気のせいで体がかなり辛かったのだと思いますが、細い体を振り絞って何度も何度も悲鳴にも似た鳴き声を発して、いまだにその声が耳に残ってなりません。
ここ1年ほどで次第に体重も減って、最後は1.5kgを切っていました。
生まれて間もなく多頭飼い崩壊現場に連れてこられて、その後転々としてほっとする時間はあったのかと思うと悲しくてやりきれません。
写真を探しても、くつろいでいるような写真は無いのです。
ずっと耐えていたんでしょうね。
彼女の一生って何だったんだろうと思うと、悲しくてやりきれません。
ようやく体の辛さからも開放されて星になって、ゆっくりくつろいで下さい。
先に星になっている我が家の先住猫たちと楽しくじゃれ合って下さい。
きっと私達も、我が家の猫たちも「きなこ」のことを忘れません。
今まで何匹もの猫を見送ってきましたが、こんなにも幸に見放されて辛い一生を送った子は初めての事で、この文章を書いていても辛いです。
きなこは幸せだったよ
写真の顔がそう言ってますよ
ふいてもいいじゃない、膝で過ごさなくってもいいじゃない
その場にいる姿を見れるだけでいいのでは?
きなこは幸せだよ。
みんな居て、幸せですよ^^