1993年、ネブラスカ州リンカーン。
20歳のブランドン(ヒラリー・スワンク)は男装して小さな町フォールズタウンへ向かう。
そこで地元の青年ジョン(ピーター・サースガード)と
その弟分トム(ブレンダン・セクストン3世)らと知り合い、
彼らの仲間の女性ラナ(クロエ・セヴィニー)と恋におちる。
ジョンは元詐欺師でラナの母親の愛人でありながら、ラナにひそかに惚れていた。
トムは彼の刑務所仲間で暴力的な男。
以前、車を盗んで逮捕された過去があるブランドンは、
危険な存在の彼らと微妙な距離を保っていたが、
裁判所の召喚命令に背いていたため、ある日免許証から本人とバレて逮捕拘留された。
ブランドンは面会に現れたラナから真実の告白を迫られ、
自分は性同一障害者であると打ち明けた。
ブランドンを愛するラナはその事実を受け入れたが、仲間はブランドンを忌み嫌った。
新聞でブランドンが女性と知った町の人々は彼女を変態扱いした。
そしてついにある日、ブランドンは彼女を許せなかったジョンとトムの手で殺され、
死体で発見されるのだった。
(MovieWalkerより)
日本では2000年公開の1999年のアメリカ映画です。
主演のヒラリー・スワンクはこれでアカデミー主演女優賞やら
ゴールデングローブ賞主演女優やら数々の賞をもらってますね。
この映画は知らなかったですが、ヒラリー・スワンクは
クリント・イーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』や
(これで2度目の女優賞もらってる)
近いところでは2014年『サヨナラの代わりに』がありますね。
知ってはいるけど、残念ながらどちらも観たことがない。
娘が大学の授業で取り上げるから、なるべく見といてねと言われて借りてきたDVD。
先日一緒に見たんですが、ツラ過ぎ~。
偏見と暴力にあふれたこの話、実話かよ。。。
主演女優は体当たり演技で壮絶だし、
1本の映画としての評価は高いかもですが、気分沈み過ぎ。
性同一障害という言葉は今でこそ認知度も上がってますが、
1993年なんてゲイもホモもレズも全て一緒くたに
変態と呼ばわりされてたんじゃないかな?
そんな時代じゃなければ、殺されることは無かったのかも。
いや、今でもたいして変わらないのかな?
それにしても、ブランドンの立ち位置が底辺過ぎる。
悪さをするのが男っぽいと勘違いしているような、
20歳になるのに、どうしようもないティーンエージャー気分から
全く抜けてなくて、アホ過ぎる。
だからといって、おのれが招いた結末ってのとも絶対違う。
偏見と差別に満ち満ちたこれが現実。。。
なんか楽しい映画見て上書きしないとやりきれない。