『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』

2024-02-22 | 建築が好き
一か月のご無沙汰です。

にゃんにゃんにゃんの日に帰って参りました。



「ねこの親子花瓶」と、庭に咲いていたクリスマスローズ


専門学校の学年末の仕事が一段落して、何はさておき向かった先は、

「帝国ホテル二代目本館100周年」と「パナソニック汐留美術館 開館20周年」を記念して開催されている

『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』(3月10日(日)まで)

これを励みに怒涛の一か月を乗り切ったといっても過言ではないほど楽しみにしていたんです



混雑が予想以上だったのか、会期途中から要予約の日が設定されました。


春を思わせる陽気の中、会場を埋め尽くしていたのは、驚くことにほぼ女性客

そういえば、いつぞや「日本で活躍した外国人建築家」の講演を聴きに行った際も女性が多数を占めていて、

これは単にライトのファンというより、建築を趣味とする女性が増えたのではと推察しています。

以前に比べて、建築をテーマにしたテレビ番組がたくさん放送されるようになりましたし、

更に、そこで味わえるランチやスイーツが紹介されますと、お堅いイメージだった建築が身近に感じられ、

お次はどこに行こうかしら、、なんていう気持ちになるのも理解できます。


汐留から新橋駅を通って反対側に出ますと、そこは内幸町、そして日比谷。

ライトの余韻に浸るに相応しい帝国ホテルでは、汐留からと思しき女性客の姿を多く見かけました。



1000輪の薔薇が見事なロビー装花(2月29日まで)


さてさて、私もお次はどこへ行こうかしら



にゃんにゃんにゃんの日に際し、世界中のにゃんこが幸せになるよう願っています。


お読みくださいまして、ありがとうございます
帝国ホテルのロビーの階段下にある ライトの小部屋 に、
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銀座コア と『銀座百点』

2024-01-12 | 建築が好き
 投稿するにあたり、カテゴリーを「建築」と「本」のどちらにしようか迷った末に、

やはり「最後」である方を選び、「建築が好き」にしました。


 冬晴れの昼下がり、2月末で閉店する「GINZA CORE( 銀座コア)」に参りました。

1971年(昭和46年)の開店から実に50余年。

長きに亘り、銀座の移り変わりを見つめてきたことでしょう。

再開発が決定し、2027年に新しい姿でお目見えするそうですが、現在の建物とはお別れです。


 かつて行列を作っていた「しゃぶせん」には何度訪れたことでしょう。

ANA のスーパーシートでの提供を機に、江戸和菓子の「菊廼舎(きくのや)」を知ったのもコアでした。

手芸用品の「ユザワヤ」で会員証を作り、日本料理の「大志満」で舌鼓を打ち、洋服や靴を見て回り、

ワコールの高級ランジェリーを手に、友人とドキドキしたのもこのお店でした。




大きな日産ビルの隣




昨年12月までにほとんどのテナントが閉店し、レストラン3店を残すのみ




昨年2月、銀座和光の階段踊り場から撮影
向かい側には解体前の三愛ビル




先日、同じ場所から撮影
三愛ビルは既に無く、GINZA CORE もやがて取り壊し。




2月に閉店する「つばめグリル」には列が出来ていました。




「つばめグリル」では、ハンバーグを「ハンブルグ」と呼びます。
こちらは「和風ハンブルグ」



 銀座の名店には『銀座百点』という、昭和30年に創刊されたタウン誌が置いてあります。

著名な作家が寄せるエッセイが掲載され、池波正太郎の『銀座日記』や向田邦子の『父の詫び状』も、

月に一回発行される、この小冊子から生まれました。

文庫本より少し大きいくらいで、婦人のハンドバッグ、紳士の上着ポケットに収まるサイズです。

「つばめグリル」のレジに置いてありましたので、一冊いただきました。



(左)エッセイを収録した『おしゃべりな銀座 銀座百点 編』
(右)『銀座百点』の最新号



時が流れ街が様変わりしても、コアの跡地に建つのは、再び銀座の「核」となる建物であるよう願っています。


お読みくださいまして、ありがとうございます。
寒い日の読書のお供にピッタリ。
友人から届いた りんごのお菓子と白桃の煎茶 に、
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秘書にゃんこ*麻布台ヒルズから六本木へ

2024-01-02 | 建築が好き
あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします


お正月どころではない、大変な思いをしていらっしゃる方が多い中、

いかにも楽しげな記事を載せてよいものか、躊躇いました。

まだ二日しか経っていないのに、かつてこのような年明けがあったかと。

相次ぐ災害や事故で、どうかこれ以上、痛ましい事態が起こりませんように。




数寄屋橋交差点の不二家にて




暮れに、友人と毎年恒例の「二人だけの忘年会」
「渋谷ロゴスキー」(銀座)でランチをいただきました


お食事の後、昨年11月に開業したばかりの「麻布台ヒルズ」へ。

とかく私のブログは「まもなく閉店する建物」が多いのですが、たまには真新しい所にも参ります

日比谷線の神谷町駅と直結していて、年の瀬を過ごす家族連れやカップルでにぎわっていました。



アークヒルズ(1986年) 六本木ヒルズ(2003年) 表参道ヒルズ(2006年)
虎ノ門ヒルズ(2014年) そして麻布台ヒルズ(2023年)




見上げると首が疲れて後ろにひっくり返りそうになる「タワープラザ 森JPタワー」
手前のオレンジ色の箱のような囲いは、春に OPEN するエルメス




直行エレベーターで33階まで上ると、東京タワーに手が届きそう。
各方面の眺望が楽しめるフロアですが、やはり東京タワーが一番人気




螺旋状?のエスカレーター



デジタルアートのミュージアムや、日本を代表する専門店が集結する麻布台マーケットもこれから開業。

「麻布台」というだけあって坂道が多いのですが、ゆったり寛げるスペースや楽しいオブジェもあり、

ゴールデンウイークの頃にはますます人が集まることでしょう。

そうそう、この辺りには昔、米沢藩 上杉家の中屋敷があったそうですよ。

前に友人と訪れた法務省(桜田門の前)も、上杉家の江戸藩邸跡地でしたっけ。


麻布台ヒルズを後にして六本木方面へ。




ノアビル(1974年 設計:白井晟一)
桜田通りと外苑東通りが交わる飯倉交差点に建つ、麻布台のランドマーク的存在。




ロシア大使館を左に見ながら歩きますと、昭和35年創業のイタリア料理店キャンティ。
若き日の著名人や芸能人が集うお店から、かつて新しい文化が発信されました。
昔々、初デートでこのお店に連れて行ってくれた彼は、いま何処


さらに外苑東通りを進みます。



会社の先輩と二人、上司が主催する宴席に参加した後「帰る前にコーヒーでも」と上司に誘われ、
「ケーキもいただきたいわね」などと話しながらついて行くと、あらら「コーヒー」ではなく「香妃」
以前は六本木通りにあったお店で、名物の「鶏煮込みそば」を平らげた私たち

時はバブル。

場所はギロッポン。

いえね、ホントに居たんですよ。セーターを肩に掛けて、深夜に「おはようございます」という人種が。

六本木に行くと、仲間たちと過ごした、あの懐かしい日々が蘇ります。



お読みくださいまして、ありがとうございます。
台湾スイーツ春水堂の豆花 に、
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秘書にゃんこ*秋の日のヴォーリズ建築 2 山の上ホテル

2023-11-27 | 建築が好き
 「山の上ホテル 全館休業」のニュースが飛び込んで来た日から1ヶ月経ちました。

「創業70周年」「老朽化への対応を検討」「2024年2月13日より当面の間休館」と報じられたものの、

「取り壊し」とは書いてありませんが、「検討」の結果によっては見納めと思った方も多かったのでしょう。

再び泊まれるならと思って公式サイトを開きましたら、私が宿泊した料金の3~4倍の部屋しか空きがなく、

それも瞬く間に埋まり、現在は公式サイトも旅行会社の提携サイトも「予約できません」と表示されます。

さらに、電話も繋がりにくい状況であると、公式 HP に【お詫び】が掲載されています。

ならば、せめてお茶だけでもと思い、神保町の駅から歩きました。

御茶ノ水、新御茶ノ水、淡路町、小川町の駅からも散歩がてら歩ける便利な場所に位置しています。



この坂を上れば、突き当たりに見えるこぢんまりとしたホテル。



小説家が「カンヅメ」となって執筆に勤しんだ伝説のホテルは、
先日亡くなった伊集院静さんの東京での定宿でもあったそうです。


訪れたのは平日の午後でしたが、私のように「せめてお茶だけでも」と考える方が多いようで70人待ち。

その間にホテルの中を散策しました。



原稿が書き上がるのを編集者が待っていたロビー
メールどころか FAX も無かった時代のお話です。



調べものができる辞書が揃っているライティングデスク



最上階(5階)まで上がって、階段から見下ろしました。
このアングルの写真は他でも見たことがありますので、有名な撮影スポットなのかも知れません。



順番が来てコーヒーパーラー「ヒルトップ」へ。
ついつい照明に目が行きます。
陶器の薔薇、、堪りません



テーブルマットのレースの内側(布地側)に HILLTOP HOTEL と刺繍されているのがご覧になれますか?



復刻「山の上ホテルのプリンアラモード」
昔ながらの濃厚なプリンに季節のフルーツとバニラアイスを添えた伝統のデザート。
白鳥のシューが昭和の懐かしさを醸し出しています


 これからクリスマス、そして閉館に向けて一層の混雑が予想されますが、以前、宿泊した頃と同様、

忙しいさなかにも、すれ違うと立ち止まって会釈してくださるスタッフの皆さんに、

いつかまたサービスしていただく機会があればと願っています。


2年前に宿泊したときの記事です。

 2021年12月 山の上ホテル 1

 2021年12月 山の上ホテル 2


お読みくださいまして、ありがとうございます。
夕刻、坂道を下りて神保町に戻りましたら、
恒例の 神田 古本まつり に会社帰りと思しき方々が集っていました。
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秘書にゃんこ*秋の日のヴォーリズ建築 1 明治学院大学

2023-11-22 | 建築が好き
 東京都教育委員会では、文化の日を中心に毎年「東京文化財ウィーク」を開催します。

特に10月下旬から11月上旬には、普段は見られない文化財が特別公開されますので、

歴史好きや建築好きにはたまらない一週間です

11月とは思えない暖かさの中、向かった先は、港区 白金台にある「明治学院大学」(1863年創設)



国道1号線に架かる歩道橋の上から。



明治学院チャペル(礼拝堂)1916年(大正5年)W.M.ヴォーリズ設計
1989年 港区指定有形文化財に指定
2002年 東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」に指定



上の写真のガラスを中から見ますと、ステンドグラスの十字架であることがわかります。



天井を見上げて思い出すのは、レーモンドの軽井沢聖パウロカトリック教会と札幌聖ミカエル教会。



振り向けば、荘厳な調べを奏でるパイプオルガン。




明治学院インブリー館(特別公開)1889年頃 設計者不詳
1998年 国の重要文化財に指定
2002年 東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」に指定



インブリー館内の階段




明治学院記念館 1890年 宣教師による設計と推定
1979年 港区指定有形文化財に指定
2002年 東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」に指定



小さなチャペルは、静かな黙想の場。



記念館内の階段
階段と照明があれば時間を忘れてしまいます


 コロナ禍において見学が中止されていた時期があり、

いえ、それ以前に、実はここから歩いて2~3分の所に住んでいたにもかかわらず、

この度ようやく見学が叶いました。

折しもこの日は「白金祭(大学祭)」とあり、大勢の学生さんが楽しく賑やかに過ごしていました。

このようなキャンパスで学べることを羨ましく思いつつ、もう一か所、ヴォーリズ建築へ。。

それはまた次の機会に。。


お読みくださいまして、ありがとうございます。
女子学生さんからパンフレットと紅茶を頂き、
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