秘書検定 22*『立ち居振る舞い』 (4)座り方・準1級

2014-05-01 | 秘書検定
 私たちは毎日いろいろな椅子に座っています。

家の中、バスや電車や車、学校や会社、銀行や郵便局や病院、そしてカフェやレストランなど、

私たちは行く先々で、高さも材質も異なる椅子に、一日に何回も座っているわけですが、

一瞬の出来事のため、ご自分がどんなふうに座っているかを考えることは少ないでしょう。

秘書検定の面接試験では、座る動作や姿勢も審査の対象となりますので、

どのような「座り方」がよいのか、順を追って見てまいりましょう。

今日はまず、準1級についてお話しいたします。


【準1級】 受験者3名 座る回数1回

1 面接室に一歩入って立ち止まり、「失礼いたします」と述べて会釈をし、荷物を置いて椅子に向かいます。

2 椅子の所まで移動したら、面接官の方(斜め前方)を向いて立ち止まります。

  [男性] ズボンの脇の縫い目に指を真っ直ぐ揃え、指先が丸くならないよう気をつけましょう。

  [女性] 手を体の前で重ね、親指は隠し、4本の指はピンと伸ばしましょう。
 
3 「どうぞお掛けください」と言われたら、面接官の方を向いたまま「失礼いたします」と言って会釈をします。

  このときの「失礼いたします」は自分に聞こえる程度の大きさで構いませんが、必ず言いましょう。

  申すまでもありませんが、「失礼しま~す」はもちろんのこと、「失礼します」も NG です。

4 面接官の方に向いている体を、一旦正面に向き直り、姿勢を整えてから静かに腰を下ろします。

  ① 片脚を椅子の前に移動する ② もう片方の脚を引き寄せる ③ 女性はスカートの後ろを整えて座る
  
   NG:椅子をつかんで動かす ガタガタ音を立てる ドカッと座る 何度も座り直す

5 背中と椅子の背もたれの間を少し空け、背もたれに寄り掛からず、背筋を伸ばします。

 [男性」 脚は肩幅に開き、膝から下は垂直に、手は太ももの上で軽く握ります。       

      NG:脚を開き過ぎる 脚を前に投げ出す 手が落ち着きなく動く

 [女性」 膝を揃え、脚は床と垂直に、手は立ち姿と同じ形で太ももの上に置きます。       

      NG:膝が開く 脚を斜めに流す 脚を前に出す 脚を後ろに引く 手が脚の間に入る


 さて、いかがでしょうか?

次の動作に移る前に立ち止まることで、一連の流れにメリハリがつきますし、

ひとつひとつの動作を確実に行なう姿は、面接官の目にも丁寧に映ることでしょう。

さらに笑顔や明るい声を心がけて雰囲気が和やかになれば、自信を持って課題に取り組めますよ。


次回は「1級」についてお話しいたします。


お読みくださいましてありがとうございます。 クリックしていただけますと励みになります。


コメント