秘書検定 24*『立ち居振る舞い』 (6)立ち上がり方

2014-05-11 | 秘書検定
 「立ち居振る舞い*4」では「座り方」についてお話しいたしましたが、

今日は、座った状態から立ち上がるときの動作を考えてみましょう。

座るときと同じく無意識に行なっているものですが、状況に応じていくつものパターンがあります。

1 前に机やテーブルがある場合、八の字に手をつく

2 肘掛けがある椅子では、肘掛けを掴む

3 ソファーなど幅の広い椅子では、座面に手をつく

4 テーブルも肘掛けもない場合は、太ももに手を置く

以上 1~4 は、両手をついた反動で立ち上がるパターンですが、

実際に行なってみますと、腕に力が入るため、いずれの場合も肩や肘、さらに指まで開きます。

「開く」という仕草は、男性なら堂々として男らしく、自信がありそうに見えますが、

女性の場合は、腕も指も、もちろん脚も膝も、「閉じる」方がエレガントに映るものです。

ちなみに、面接合格マニュアル の中に、3 のような所作で立ち上がる映像がありましたが、

一般的な場面では構わないとしても、上級秘書としては、あまり優雅とは言えない仕草でした。
 
 
 では、女性が太ももの上で手を重ねたまま立ち上がるには、どのような方法があるのでしょうか。
 
5 上半身を45度くらい前に倒し、お尻で椅子を後ろに押す

6 両足を浮かせた後、床にドンと下ろす

以上、5 と 6 は、手を使わずに立ち上がるパターンです。

5 は一般的な立ち上がり方ですが、椅子を押すことで音を立ててしまいそうですし、

6 に至っては論外です・・・と言いながら、実際に何度か試してみたんですけどね


 さて、秘書検定の面接試験会場に用意されている椅子は、ごく普通のパイプ椅子ですから、

肘掛けは付いていませんし、もちろん前にはテーブルなどありません。

このような椅子で、座った状態から立ち上がるという、一連の動作を確認します。

男性太ももの上で手を軽く握っている体勢から、上記 4 のように立ち上がるとよいでしょう。
 
 そして女性には、1~6 のいずれでもない、7 番目の形をお伝えしましょう。

女性まず膝を揃え、脚は床と垂直に、手は立ち姿と同じ形で太ももの上に重ねて座ります。
    
    そして片足を少し後ろに引いてスッと真上に立ち上がり、もう片方の足に引き寄せます。
    
    
同様に、座るときも片足を後ろに引いて腰を下ろすと、体が前後に揺れることなく、
    
いわゆる「煙が立ち上るが如く」 真っ直ぐに立ったり座ったり出来るわけです。

まさに面接合格マニュアル 準1級(改訂版)の模範演技、および1級の映像そのものです。
    
ちなみに私は左足を軸足にして、前後させるのは常に右足としています。

尚、秘書検定の面接試験では、立ち上がって膝を伸ばしきらずに歩き出すことは です。

立ち上がったら一瞬、体を止めて、膝を伸ばしてから歩き始めましょう。
  
 
 さて、番外編ですが、素敵な男性が「お手をどうぞ」と言ってくれる・・・なんて有り得ませんかしらね。

バーカウンターのような高い椅子では、私など、「座る」というより「よじ登る」 「立つ」というより「飛び降りる」

手を差し伸べてくださる方がいなくてもスマートに降りられるように、 は1杯だけ頂くことにしています。


お読みくださいましてありがとうございます。 クリックしていただけますと励みになります。


コメント