敬語が5種類に分類されたことは前回お話しいたしましたが、敬語の働きや性質も見直されました。
尊敬語とは相手を高めて敬意を表すものであり、謙譲語とは自分を低めてへりくだるものと教わりましたが、
身分や役割が固定的で絶対的だった社会から、その都度の人間関係に応じてお互いの人格を尊重するという、
相手の立場や状況を理解し配慮した、現代社会に相応しいものへと、捉え方に変化が見られます。
「敬語の指針」では、これを「相互尊重」・「自己表現」と提唱しています。
秘書検定1級の『集中講義』 第1章 「必要とされる資質」では、 §1「上級秘書の資質と能力」として、
「相手を尊重する」と書かれていて、上司だけでなく、上司の同僚や部下、後輩秘書への対応に心を配り、
さらには上司が面会を避けている来客に対しても、毅然とした態度の中にも礼儀を求めています。
たとえば後輩秘書から仕事の悩みを相談されたとき、秘書A子さんは相手の価値観を否定せず話に耳を傾け、
立場や言い分を理解しながら問題点を明確にして、プラス思考になるような助言を与えています。
温かい心遣いに加えて、さぞかし後輩の心情に配慮した言葉遣いであろうと想像しています。
先輩後輩という関係を基盤にしつつ、A子さんが後輩の人格を大切に考えることが「相互尊重」であり、
その状況に相応しい言葉遣いを選ぶ姿勢こそが「自己表現」であると、私は考えます。
「いまの自分の気持ちを表現するには、どのような敬語を使えばよいのか」
誤りや過不足があっては、せっかくの気持ちが伝わらないどころか、相手に失礼になることもあります。
平成16年に文化庁が実施した「国語に関する世論調査」によりますと、
「今後とも敬語は必要である」という意見が、回答者全体の96.1%によって支持されているそうです。
敬語の重要性が将来に向けても強く認識されている中、丁寧に、そして確実に身につけてゆきたいものです。
お読みくださいましてありがとうございます。
次回は久々に秘書にゃんこが登場します。
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尊敬語とは相手を高めて敬意を表すものであり、謙譲語とは自分を低めてへりくだるものと教わりましたが、
身分や役割が固定的で絶対的だった社会から、その都度の人間関係に応じてお互いの人格を尊重するという、
相手の立場や状況を理解し配慮した、現代社会に相応しいものへと、捉え方に変化が見られます。
「敬語の指針」では、これを「相互尊重」・「自己表現」と提唱しています。
秘書検定1級の『集中講義』 第1章 「必要とされる資質」では、 §1「上級秘書の資質と能力」として、
「相手を尊重する」と書かれていて、上司だけでなく、上司の同僚や部下、後輩秘書への対応に心を配り、
さらには上司が面会を避けている来客に対しても、毅然とした態度の中にも礼儀を求めています。
たとえば後輩秘書から仕事の悩みを相談されたとき、秘書A子さんは相手の価値観を否定せず話に耳を傾け、
立場や言い分を理解しながら問題点を明確にして、プラス思考になるような助言を与えています。
温かい心遣いに加えて、さぞかし後輩の心情に配慮した言葉遣いであろうと想像しています。
先輩後輩という関係を基盤にしつつ、A子さんが後輩の人格を大切に考えることが「相互尊重」であり、
その状況に相応しい言葉遣いを選ぶ姿勢こそが「自己表現」であると、私は考えます。
「いまの自分の気持ちを表現するには、どのような敬語を使えばよいのか」
誤りや過不足があっては、せっかくの気持ちが伝わらないどころか、相手に失礼になることもあります。
平成16年に文化庁が実施した「国語に関する世論調査」によりますと、
「今後とも敬語は必要である」という意見が、回答者全体の96.1%によって支持されているそうです。
敬語の重要性が将来に向けても強く認識されている中、丁寧に、そして確実に身につけてゆきたいものです。
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