秘書にゃんこ*中銀カプセルタワービル

2022-01-07 | 建築が好き
 「中銀カプセルタワービル」(銀座8丁目)が解体されると聞き、昨秋 訪ねました。

建築家 黒川紀章が設計し1972年(昭和47年)に竣工したので、今年でちょうど50年。

ちなみに「中銀(なかぎん)」とは「央区 座」であり、銀行とは関係ありません。

 実は再訪。

前回はコロナの「コ」の字もありませんでしたが、それでも見学は少人数の予約制でしたから、

取り壊しが決まった今、「密」を避けながらの見学は予約が取りにくいのではと想像します。

というわけで、今回は外観のみ。



高速道路を隔てて、日本テレビや全日空の本社がある汐留から


 鳥の巣箱のような、ドラム式洗濯機のようなカプセルそれぞれが「一部屋」(10平方メートル)

当初は「カプセルごと交換可能」と言われていましたが、一度も交換しないまま半世紀。

カプセル内にユニットバスとトイレはあるものの、キッチンが無く洗濯機も置けないため、

「暮らす」というより、仕事場や週末の別荘として使われることが多く、

それでも建築マニアにとっては垂涎の的で、存続を望む声も寄せられたようです。



こちらの画像は拝借したものです。


 ダイヤル式の壁掛け電話、アナログテレビ、そしてオープンリールのテープレコーダー。

今は懐かしさを覚える機器も、当時はまるで宇宙船のような最新設備だったことでしょう。

手前のライティングデスクを開いて仕事をし、丸椅子の所にベッドを置いてひと休み。

秘密基地のような空間で過ごす自分の姿を思い描いた男性も多かったのではないかしら。

私も「サンダーバード」や「スパイ大作戦」を思い出してワクワクしました



既に建物全体がネットで覆われていました。



「カプセルタワービル」の「 ゜」や「 '' 」は無く。。


 1972年(昭和47年)といえば、グアム島で横井さんが発見され、札幌オリンピックが開催。

あさま山荘事件が何日も続き、内外共に混沌としていた時代。

人々は、どんな思いでこのビルを見上げ、どんな未来を描いたことでしょう。


 NHK Eテレ 1月9日(日)午前9時~10時 そして 午後8時~9時

日曜美術館 新春 SP 「アートシェア 2022」の中で放送されます。 (元日の再放送)


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