大和言葉*お手すき

2022-01-27 | 言葉遣い
 昔、仕事で名古屋に泊まった際、後輩 CA と二人で日本料理のお店に参りました。

お食事が終わって話していると、私のお茶が少なくなっていることに気づいた彼女がお店の方に、

「お手がすきましたら、お茶をお願いします」

実は私、「お手すき」という言葉をこのとき初めて知ったのです。

同じような場面でよく聞く言葉は「すみません、お茶をお願いします」でしょうか。

湯呑み茶碗を手に「お願いします」や、単語だけで「お茶」と言う方も居そうですね

「お手がすきましたら」は、忙しそうな相手を急かさない言葉であると同時に、

彼女自身を上品で気遣いのある女性に見せる言葉なのだと、深く感じ入ったものでした。

新しいを買うと の日が待ち遠しいように、「お手すき」と言う機会を待っていましたっけ。


 「お手すきでしたら」「お手がすいたときに」はビジネスの場面でも使えます。

そもそもビジネスの場で相手を「暇」と決めつけるのは失礼ですので、

たとえどんなに暇そうに見えても、「お暇でしたら書類をご覧ください」より

「お手がすきましたら、書類にお目通しいただけますでしょうか」の方が、

言われた側も気分よく、言った側の品格も上がるのではないかと思うのですよ。

 
 日本語検定を学んでから、ちょっとした言い回しを愉しむようになりました。

単語でモノを言ったり、絵文字やスタンプで感情を伝えるだけに終始せず、

美しい日本語で心豊かに表現したいものです。

昔から日本に存在した大和言葉に、これからもお付き合いくださいませ。



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