秘書にゃんこ*不二家とレーモンド

2023-08-18 | 建築が好き
 横浜の関内駅を降りるといつもは海の方面に歩くのですが、この日は初めて伊勢佐木町方面へ。

駅前の商店街イセザキモールで86年間の長きに亘り営業を続けてきた「不二家レストラン」が、

老朽化のため8月20日を以て閉店し、建て替えられると聞き、行って参りました



不二家 横浜センター店(1937~2023年)
設計:アントニン・レーモンド(1888~1976年 チェコ出身の建築家)
当時はガラス張りのビルが、さぞかしモダンだったことでしょう。


 レーモンドは、帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトの助手として1919年(大正8年)に来日。

88年の生涯の半分にあたる44年間を日本で過ごし、各地に多くの作品を遺しました。

私は何年か前に軽井沢を訪れた際、「夏の家」(1933年)と「聖パウロカトリック教会」(1934年)に参りました。



店内には昔の写真が展示してあり、米軍に接収された当時のダンスホールなどが写っていました。



おとなのお子様ランチ


ここまで来たのですから、ちょっと足を伸ばし、お隣の駅から元町を通り抜けて。。



エリスマン邸(生糸貿易商社の横浜支配人であるエリスマン氏の邸宅)
現存するレーモンド建築の中でも古い1925年頃の作品は「横浜市認定歴史的建造物」



エリスマン邸の玄関
週末ともなれば、見学やカフェの利用客で行列ができるのですが、この日はほぼ貸し切り状態。



家具などにも、師であるライトの影響が見受けられます。



クリスマスにこの応接室で撮った写真が、私のスマホの待ち受け画面なんです



しばらく休業していたカフェが再開。
リンゴと桃のケーキの美味しさといったら


 私たちが生まれる前の日本は、レーモンドの目にどのように映ったのかしら。。

当時を知る人も、そして貴重な作品も少なくなる中、機会を見つけてはいそいそと出かけています

専門的なことは何ひとつ分からない素人なりに、美意識が感じられる「建築」に惹かれます。


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コメント (2)