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マグネシウムこそが老化の救世主〜動脈硬化とメタボと隠れ栄養失調

2019年03月04日 05時19分39秒 | 健康

 骨粗鬆症により血中に漏れ出したカルシウムや、良かれと思って摂取してるカルシウムサプリが血管の石灰化を促し、認知症を助長する事を紹介しましたが。今日はカルシウムではなく、マグネシウムのお話です。 

 血中のカルシウム過剰、いや暴走を防ぐ効果のあるマグネシウムが不足すると、筋肉の細胞からカルシウム排出が滞り、Ca濃度が高まる。結果、筋肉に震えや痙攣が起き、こむら返りなどを引き起こすと。

 血管や心筋が異常に収縮すれば、高血圧や狭心症や心筋梗塞&不整脈といった心疾患をも招く。それにカルシウムが血管を変質(石灰化)させ、動脈硬化をひき起こす。

 
カルシウム神話の崩壊?

 ”カルシウムを多く取らなければ”という脅迫観念に囚われてる多くの日本人は、慢性的なマグネシウム不足に陥ってると。しかし、これまたマグネシウムサプリに頼ると、以上の病気を助長する可能性が高いとも。
 つまり、食事からマグネシウムを多く摂る様にとの事だが、カルシウムよりも多く摂るくらいが理想らしいです。

 ではどんな食物にマグネシウムが含まれてるのって。海産物、緑黄色野菜、雑穀、大豆やナッツ類に多く含まると。

 一つ一つ紹介すると、まず海水は無尽蔵のマグネシウムの元と言われ、魚や海藻などはマグネシウムが豊富であると。次に、緑黄色野菜に多く含まれる葉緑素はマグネシウムがその中核を構成する。雑穀や全粒穀物の胚芽にもマグネシウムが多く、麺類ならパスタやラーメンやうどんより蕎麦がお勧め。
 大豆には元々マグネシウムが豊富で、豆腐は塩化マグネシウム(にがり)を加えて作られる。

 意外なのがバナナ。マグネシウムとカリウムに加え、多すぎないカルシウムを含み、ミネラルバランスは優秀。食物繊維も豊富でおやつにもいい。
 でも皮がすぐ腐るんだよな。皮なしバナナとか、腐れないバナナとかないのかな?ある訳無い。

 
石灰化の真犯人はリン過剰?

 老化現象とされていた動脈硬化(血管石灰化)。この真犯人は、血中のリン過剰から出来た物質だと。でも血管石灰化による心疾患や腎障害はマグネシウムで予防できる!
 つまり、マグネシウムの不足はインスリンの働きを悪化させ、糖尿病やメタボリック症候群に。

 動脈硬化と言えば、血中コレステ過剰により血管が詰まる”アテローム硬化”を思い浮かべるが。”血管石灰化”というタイプの動脈硬化では、血管の壁が内側からどんどん骨の様に硬く脆くなっていく。つまり、動脈硬化にはコレステ過剰とカルシウム過剰の2種類がある。 
 原因としては、血中に余ったリンがカルシウムやタンパク質と結びついた物質が曲者で、血中のリン濃度が高いと魔の白い壁が出来てしまう。
 このくせ者が血管を石灰化し、慢性炎症をひき起こす事が分かっている。結果、心臓の冠動脈や腎臓が傷み、機能低下や線維化に繫がる。

 これまで血管石灰化は抗う事の出来ない”老化現象”と考えられてたが。この様に原因と理屈が分かってきたので、具体的な予防方法も見えてきた。そして、この救世主こそがマグネシウムだと。何だか出来過ぎに見えなくもないですが。 
 米国の大規模疫学調査では、マグネシウム摂取量が1日50mg増える毎に、冠動脈の石灰化の程度が22%低下する事が明らかに・・
 

悪玉?リンの正体とは

 しかし現代の日本人は、知らず内にリンを過剰に摂っている可能性が。原因は食品添加物で、加工食品などで”リン酸”や”リン酸塩”などと表示がある場合、pH調整剤や酸味料、乳化剤、かんすいなどに含まれる。

 しかし、この悪玉にされてる”リン”は本来、体を構成するのに欠かせない栄養素です。ただ、食材に含まれる有機リンは、消化&吸収しきれず排泄される分がかなり多く、一方食品添加物として使われる無機リンは、吸収されやすく、血中濃度も上がりやすいと。

 現代の食生活でリン酸塩など無機リンの摂取を完全に避けるのは困難で、またそこまで神経質になる程の毒物でもない。
 そこで緩和策として、食事からのマグネシウム摂取がオススメと。結局、欧米食から和食に戻せってコトね。

マグネシウムのもう一つの効能

 マグネシウムにはインスリンの分泌と働きを助ける作用もあると。つまり糖尿病やメタボの予防です。
 インスリンは、筋肉や脂肪などに血中の糖を取り込ませ、血糖値を下げる唯一のホルモンです。マグネシウムは、このインスリンを助け、細胞内への糖の輸送を促す。
 逆にマグネシウム不足だと、糖の細胞内への取り込みが滞り、インスリン作用が弱まる(インスリン抵抗性)。お陰で何とか糖を細胞に取り込ませようと、インスリンが過剰に分泌され、無駄遣いされたマグネシウムはさらに不足する。結果、インスリン抵抗性が強まる悪循環に陥り、2型糖尿病を発症する事に。

 また、このインスリンの分泌にもマグネシウムが関わってると。インスリンは膵臓のβ細胞という所で作られ、そこでマグネシウムはスイッチとして働く。故に不足すればインスリン産生が進まない。インスリンが出ないと血中の糖が利用できず、やはり糖尿病が待っている。つまりマグネシウムはインスリンの作用と分泌を促すが故に、糖尿病を防いでくれる。 


マグネシウム不足とメタボ

 また、前述のインスリン抵抗性”は、メタボ症候群も引き起こす。このメタボは、腹部肥満の見方が一般的だが、本質はインスリン抵抗性だと。つまり、インスリンが上手く働かない為に、高血圧や動脈硬化に糖尿病等様々な合併症を抱えるのが”メタボ”という事。
 例えば、インスリンには血管を緩める作用もあるが、インスリン抵抗性が起きると、この作用も弱まる為、血管が収縮し、高血圧を招くと。

 一方マグネシウムの補充により、インスリン抵抗性もインスリン分泌機能も改善する事が分かってます。疫学研究でも、食事からのマグネシウム摂取量が少ないほど2型糖尿病の発症が多く、摂取量が多いほど糖尿病の発症リスクが低下するとの報告も。 

 生活習慣病と言うとつい脂質や糖質の摂り過ぎばかりに関心が集まるが。その陰で必要なミネラル不足が放置されているのが、”隠れ栄養失調”と呼ばれる飽食ニッポンの貧しい実態です。

 リンの過剰摂取やマグネシウム不足は、加工食品ばかりに頼らず、海産物や大豆製品に緑黄色野菜をふんだんに使った和食を心がけていれば、回避できると。以上、”ナビタスクリニック”のOfficial Blogからでした。
 

最後に

 以前、サプリメントによる石灰化の事をお医者さんに聞いた事があるんですが。その時は”腎臓に負担が掛かるだけ”と素っ気なく言われた。内心少しムカついたが、”腎臓と石灰化”で検索した所、この貴重なブログに出会えた。
 勿論、食事からマグネシウムだけを取ってれば全てが安心という単純な訳でもなく、欧米の食が悪いという事でもない。

 以前、「アメリカの食」という本を読んだ事があるが、複雑多岐かつ深部に渡り、とても興味深く映ったものだ。 
 それにアメリカの水は基本的に硬水なので、食事から敢えて摂る必要もない。硬水がボケを防ぐとはこのコッテ。しかし日本は軟水なので、この軟水を使った煮物とかでミネラルを上手く補充する必要がある。

 ”サプリメント信仰”と同じで、書いてある事全てを信じる必要もないが。私達が思ってる程にサプリメントは有効ではなく、逆に害になる。ミネラルや色素といった微妙な目立たない栄養素が、思った以上に健康を大きく支配するという事だ。つまり、有機野菜だけを食ってれば大丈夫という安直なものでもなく、バランスの取れた質素な食生活が大切なのだろう。故に、全てにおいて”過ぎる”事は、害にしかなり得ないという事であろうか。

 ”やり過ぎは何もしないよりもまだ悪い”とは、よく言ったもんだ。

 昨今の異常なまでの健康ブームやアンチエイジング広告を見てると、百害あって一理なしに終わると思うのは、私だけだろうか?



2 コメント

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リン過剰? (paulkuroneko )
2019-03-06 04:12:44
カルシウムよりもマグネシウム、そしてリン過剰と。認知症や動脈硬化など脳や血管の病気となると、話が込み入っちゃいますね。

食品添加物である無機リンが悪さするのは理解できますが、カルシウム過剰というのも深刻な問題なんだ。

このままサプリメントの内幕が暴かれたら、かなりのサプリ業者は潰れちまうか。サプリメント大国と言われたアメリカが、サプリの都市伝説に思いきってメスを入れる辺りもユニークに映ります。
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Re.リン過剰? (lemonwater2017)
2019-03-06 13:40:30
サプリ大国アメリカが本腰を入れて研究してきました。サプリメント業者って、日本国内も含めていい加減なものが多いですかね。

そういう私も以前はサプリメントマニアだったほどですが。あまりにいい加減過ぎて、ウンザリです。

お医者さんは腎臓に悪いだけだから辞めた方が無難だと言います。全くそのとおりです。
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