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スピントロニクスに新展開!磁石の性質を持たない新たな電子スピン配列を発見!

2012年06月02日 | 物理

 スピントロニクスに新展開
 理化学研究所(理研)、東京大学(東大)、神戸大学、広島大学、高輝度光科学研究センター(JASRI)は、人工化合物Cd2Os2O7のオスミウム(Os)原子が、内向きと外向きという2通りの電子スピンの向きを持つことを発見した。この発見によって磁石の性質を持たない新しい磁気記録材料の可能性が広がるという。同成果は、理研放射光科学総合研究センター スピン秩序研究チーム有馬孝尚チームリーダー、東大 物性研究所 山浦淳一 助教らを中心とした共同研究グループによるもので、米国の物理専門誌「Physical Review Letters」オンライン版(5月28日付)に掲載された。
 
 “スピン”とは電子などの素粒子が自転しているために生じる磁石の性質のこと。スピンは磁石なので磁界の向きがあり、これを磁気モーメントと呼んでいる。固体の中には数えきれない原子が存在していて、それぞれ磁気モーメントをもっている。しかし、それぞれの磁気モーメントの向きはバラバラなのが普通だ。外部から磁場がかかっている場合に、スピンの向き(配向)がアップ、またはダウンの方向を向く。

 鉄やニッケル、コバルトなどの一部の金属は、室温しかも外部から磁場を加えない状態で、一定の領域にわたってスピンの向きがそろっているものもある。個々のスピンの磁気モーメントは互いに強め合うから、全体としての磁気モーメントは非常に大きくなる。こういった性質を「強磁性」と呼んでいる。強磁性体とはいわゆる永久磁石のことである。これまではこの強磁性体がスピントロニクスで注目されていた。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/

参考HP 東京大学プレスリリース:磁石でない磁気記録を可能にする新しい記録材料

新しい物性物理―物質の起源からナノ・極限物性まで (ブルーバックス)
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スピントロニクス理論の基礎 (新物理学シリーズ)
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