皆さんは『呼吸』についてご存知ですか?
生まれて来てから数えきれない呼吸をしているはずですが、その一息一息が、体中の色々な場所に影響を与えているのをイメージして呼吸している人はごくわずかだと思います。
そんな呼吸ですが、影響を大きく与える部分に『脳』があります。
二酸化炭素濃度は吸気中0.03%で、これで血液のPHが約7.4に保たれます。呼気中は3~4%になり体外へ排出されます。
仮に大気中の二酸化炭素が低下すると、血液はPHが上昇しアルカリ性側に変化し、呼吸は浅く遅くなります。脳血管は収縮し脳は酸欠気味になってしまうのです。いわゆる過呼吸がこの状態にあたります。
この逆に、脳内の二酸化炭素が増加すると、呼吸は深く大きな呼吸となり、血管が拡張し脳血流は上昇傾向になります。
脳の覚醒状態もこれにあたり、最近の研究では、脳をリラックスさせるホルモン『セロトニン』が分泌されている事が分かっています。このセロトニンが抑うつに良いのはご存知のかたも多いのではないでしょうか?
しかし、二酸化炭素濃度も増加しすぎると、顔面の紅潮~めまい、頭痛~呼吸困難などの悪影響が見られるので注意が必要です。
さて、この呼吸のバランスを整える技術は、日本へは仏教とともに伝来(白隠の丹田呼吸、元はお釈迦様の呼吸法)したのですが、さらに大本をさぐると古代ヨガからの流れをくむもの。
現在、日本では、ヨーガセラピー(日本ヨーガ療法学会)として、ヨーガの呼吸法を含めて色々な研究や臨床がなされています。(※インドでは他にいくつかの著名な団体が存在します。)
今日のまとめ。
呼吸は脳に大きな影響を与えますので、きちんとした知識を得た上でないと逆に非常に危険なことになりかねないものでもあります。酸素濃度の薄いヒマラヤで行われている呼吸法をそのまま平地で行うと意識が飛んでしまう可能性があります。
人体は、複雑で繊細なバランスで成り立っています。
ちょっとしたアンバランスが思わぬ方向に影響を与えるものです。
呼吸は脳に直接作用するだけに、大切に意識しておこなってほしいものです。
ゆったりとしたリズムの深呼吸を1日5分程度してみるだけで、心がだいぶ落ち着くはずですよ。
実践してみてはいかがでしょうか?
oji-3(EBISU)@MAYURA
生まれて来てから数えきれない呼吸をしているはずですが、その一息一息が、体中の色々な場所に影響を与えているのをイメージして呼吸している人はごくわずかだと思います。
そんな呼吸ですが、影響を大きく与える部分に『脳』があります。
二酸化炭素濃度は吸気中0.03%で、これで血液のPHが約7.4に保たれます。呼気中は3~4%になり体外へ排出されます。
仮に大気中の二酸化炭素が低下すると、血液はPHが上昇しアルカリ性側に変化し、呼吸は浅く遅くなります。脳血管は収縮し脳は酸欠気味になってしまうのです。いわゆる過呼吸がこの状態にあたります。
この逆に、脳内の二酸化炭素が増加すると、呼吸は深く大きな呼吸となり、血管が拡張し脳血流は上昇傾向になります。
脳の覚醒状態もこれにあたり、最近の研究では、脳をリラックスさせるホルモン『セロトニン』が分泌されている事が分かっています。このセロトニンが抑うつに良いのはご存知のかたも多いのではないでしょうか?
しかし、二酸化炭素濃度も増加しすぎると、顔面の紅潮~めまい、頭痛~呼吸困難などの悪影響が見られるので注意が必要です。
さて、この呼吸のバランスを整える技術は、日本へは仏教とともに伝来(白隠の丹田呼吸、元はお釈迦様の呼吸法)したのですが、さらに大本をさぐると古代ヨガからの流れをくむもの。
現在、日本では、ヨーガセラピー(日本ヨーガ療法学会)として、ヨーガの呼吸法を含めて色々な研究や臨床がなされています。(※インドでは他にいくつかの著名な団体が存在します。)
今日のまとめ。
呼吸は脳に大きな影響を与えますので、きちんとした知識を得た上でないと逆に非常に危険なことになりかねないものでもあります。酸素濃度の薄いヒマラヤで行われている呼吸法をそのまま平地で行うと意識が飛んでしまう可能性があります。
人体は、複雑で繊細なバランスで成り立っています。
ちょっとしたアンバランスが思わぬ方向に影響を与えるものです。
呼吸は脳に直接作用するだけに、大切に意識しておこなってほしいものです。
ゆったりとしたリズムの深呼吸を1日5分程度してみるだけで、心がだいぶ落ち着くはずですよ。
実践してみてはいかがでしょうか?
oji-3(EBISU)@MAYURA