2012年1月 満月の日。南インドのとある街。
翌日の午前中、田園地帯を車で駆け抜け、目的の寺院着。
写真撮影は、日本の伊勢神宮のように聖域前まで。
そこまででも、この寺院の古さと石彫りの美しさを堪能出来る。
そこから先は、言葉に表せないほどの感嘆と神秘の世界。
世界遺産級。
5000年以上ある歴史の重みを感じない人はいないと思う。
中に入って広い寺院内を廻っていると、サンスクリッドによる詠唱練習をいたるところで行なっている。
その中の一人と話していると、司祭のところへ行くように勧められ、わけが分らぬうちに、古代から続く聖なる祭典に参加することに。
美しいサンスクリッドの抑揚、楽器の調べは、シバ派や北インドのものとも違い、気品にあふれている。
指示のまま参加しているうちに、聖水まで頂く。
ブラフミン曰く『これで、君はヒンドゥー教徒だ!』と。。。
それから、そのブラフミンがガイドをしてくれ、寺院内をくまなく案内してもらう。
5000年以上前からある木も。
案内がなければスルーしてしまうところだった。
インド人でさえあまり知らない、ビシュヌ派の重要な寺院。
このままひっそりと、大切に伝統を守っていって欲しい。
それにしても、この地ではただでさえ珍しい日本人。それが、儀式の時に塗られた黄色の顔料に、顔、頭、手が染まっているわけだから、それはかなり注目の的でした。