これは、NPO法人ドゥ・イット・マイヘルスの活動で訪問した、寄付金だけで賄われているインドの民間孤独老人収容施設。
インド政府の社会福祉政策が追いつかず、路上に放置される老人が増え、続々と身寄りのない老人が運ばれて来ます。
ここだけでも、350名程度の人たちが収容されているそうです。
寝たきり、認知症の人も多い。マットレスはなく、床ずれも見られます。
まだ動ける人は、このようにしてトイレへ。
動けない人は、オシメもしくはその場で。
掃除はボランティアスタッフが行ないますが、臭いは消えません。
この状況、遠い異国の問題ですか?
今の日本、借金に頼らない財政を行なったら、そんなに大きな差はないのかも知れません。
例えは悪いかも知れませんが、中古の軽自動車しか買えない家庭が、ローンで高級車を乗り回しているようなのが、今の日本の財政です。
もし、身の丈にあった財政を行なったら・・・
今、日本で、我々日本人が見ているのは、虚像なのかも知れません。
臭いものに蓋がなされている日本。
臭いものが臭いままあるインド。
板張りのベットに横たわる、名前、年齢など質問に何も答えられない婦人。
2ヶ月前にどこかの路上からここに連れて来られたらしい。
彼女の人生がどのようなものだったかは、誰も知りません。
経済成長の続くインドは、インフレで食費や人件費も上昇していて、その上、増加する収容者にここの運営はとても大変な様子です。
私たちのNPOでも継続的に支援をしてゆきたいと思います。