京から数えて45宿目、三島宿です。遠景が朝霧でぼやけている想定です。
三島宿は伊豆国で唯一の東海道の宿場です。
ここは伊豆国の一の宮で、頼朝が源氏再興を祈願した三島大明神の門前町でもあります。
この絵の解説によると、早朝の朝霧の中を行き来する旅人を描いています。
大鳥居、玉垣、社殿、家並みはシルエットになっており、左向こうに遠ざかる
旅人もぼんやりしているはずでした。
一方で、中央の一団ははっきりと描かれています。馬上に人と荷物を乗せるのを
乗掛(のりかけ)というそうで、荷物は20貫目までとなっています。
当時の馬は、人間同様、力持ちだったんですね。
朝早く立った旅人は箱根へ急ぐようです。
少しアップした写真です。
原画はこちらです。
霧は紙紐で作れないので、背景の制作は難しかったですね。
その代わりでもありませんが、中央の一団は、絵とは少し違って横に並べて置きました。
久しぶりに大きな人物を作りました。
次は、いよいよ箱根です。
朝霧の向こうの景色、紙紐の色を使い分けて工夫されたことがよくわかります。
人物は目線までリアルで、生き生きしていて、まるで当時にタイムスリップしたような気分になっています。
お暑い毎日です。ご自愛くださいませ。
料理人や大工さんも自分の道具にはお金をかけ、よく手入れをされていますが、私なんぞはダメです。
今日も暑くなりますね。
救急車を呼ばなくていいように頑張らないようにします。