第18作目になりました。
武州玉川(ぶしゅうたまがわ)
東京都府中市
府中の玉川(多摩川)中流域の渡船場から富士を望んだ描写です。
手前の岸、川、対岸と後ろに見える富士と三つに分けられています。
川を斜めに配し流れの速さを感じさせています。
手前の岸、川、対岸と後ろに見える富士と三つに分けられています。
川を斜めに配し流れの速さを感じさせています。
川の波紋は美しく、対岸から藍をぼかし摺にすることで清らかな水を描いています。
この流水表現が北斎の魅力なのでしょう。
川を渡る船頭の視線が富士へと導いています。
川を渡る船頭の視線が富士へと導いています。
中央の馬は頭を深く垂れて三角形を作っています。
少しアップしました。

原画です。

解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
今回は、馬が主人公になってしまいましたね。
『原画の構図があまりにも大きい(雲よりも高い山から見渡した風景)』
…縮尺上、めちゃくちゃ細かい馬と船か、とても大きい背景が必要…確かに絵画ならではの手法ですね。
ただし、閑斉様の作品は「屋根の上から見た、北斎の武州玉川と同じ光景」な感じで、どこかのほほんとした感じを受けました(個人談です笑)
反省もあるようですが、これはこれで面白いと想いました!
馬が主人公で納得はしています。
次回、ご期待?ください。
今回は遠近法は無視でしたね。
水や波はいつも気を遣う場所です。
来週(火)、よろしくお願いします。