空耳 soramimi

あの日どんな日 日記風時間旅行で misako

おじいちゃんの赤い椿

2022-04-03 | 園芸

友人の家に花好きのおじいちゃんがいました。おじいちゃんといっても友人のお父さんです。

家を囲む四方の庭に色とりどりの丹精の花が咲いていました。いつも庭にいて穴を掘ったりしゃがんで眺めているので、私も一緒にしゃがんで文字通り話にも花を咲かせていました。

その頃友人が、おじいちゃんが挿し木をした椿の鉢を持ってきてくれました。南側の庭で毎年咲く珍しい椿の花です。喜んで即植えました。

二三年後に急に病気になっておじいちゃんが亡くなりました。それがかれこれ20年近く前です。自転車で池に釣りに行くときににすれ違ったこともあり、無口であまり愛想のない人でしたが花好きのおかげで友達になれました。

 

それからも毎年友人宅の椿が咲いていました。うちでも1メートルほどになった時初めて花が咲きました。

下の枝を切って、スタンダード仕立て (?)にしていますがよく咲いて、いつもおじいちゃんを想いだします。

 

たまに見かけることはありますがちょっと珍しい形の花が咲きます、私はうっかりもので名前を聞いていなくて、まぁうちの庭には椿はこれしかなくて「椿が咲いたよ」で通じるのです。

でもこうして思い出話を書いていると名前が気になってきました。

少し前五色椿で有名な奈良の白毫寺に行きました。椿の季節だったので駐車場のまわりにたくさんの椿の鉢を並べて売っていました。

花の咲き方も色も様々で美しく可憐で、ふさわしい綺麗な名前がついていました。どれか一本でも買って帰りたかったのですが「こんなにどこに植えるの」という家族の言葉で我に返り、しょんぼりして「まぁうちにはおじいちゃんがいるわ」と、買うのを諦めました。

そして今年も枝もたわわに(ぶら下がったりして)咲きました。

 

今年こそと名前をと調べてみましたら、google先生が教えてくれました。

この花びらの中にスカートがくるくる巻いているような形は

「唐子咲」というようで

唐子咲き(カラコ咲き) 雄しべ全体が、小さい小花弁となり、花心部に美しくまとまったもの。 獅子咲き(シシ咲き) 花心部は大小の弁花が盛り上がっているもの。 この大小不規則な花弁の間に、雄しべが見え隠れ散在している。

 

名前は「赤腰蓑」か「リトル・スラム」のようなのですが、できればカタカナの方がお洒落かなと思ったのです、正解は「赤腰蓑」のようです。

濃紅色の小~中輪、唐子咲きの華やかな品種。関西で生み出された古花。

古花の名前だから、形は浦島太郎がつけていた腰蓑かな。古花らしい、それに関西出身(^▽^)/

ということでなんとなく解決して一安心です。

 

これは面白い形のスカートで進化中かも。

 

で、今日のこれですが、変化なし。いつ咲くの。

待ちくたびれたけど名前はまだない。

 

 

コメント (2)
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