60年10月12日生まれ・現在52歳。
東京出身。
アクション専門から演技派へ―というと、すぐに想起するのが海外ではマギー・チャンです。
成龍ジャッキーの映画であれだけ身体を張っていたのに・・・というか「張らされて」いたのに、いつの間にか孤独な中年女性を演じられるようになっていました。
『花様年華』(2000)も素晴らしかったけれど、精神に異常をきたす『クリーン』(2004)もよかったなぁ。
日本では誰か。
真田広之(さなだ・ひろゆき)さんと即答しますね。
千葉真一率いる「JAC」の一員として、ノースタントのアクション演技を披露。
自分が少年期のころ、成龍の映画と同時上映で公開された『伊賀野カバ丸』(83)でのアクションは、完全に主演の黒崎輝を喰っていたと思います。
本人の意欲と作品の完成度が比例しないケースも多いような気がしますが、とくに90年代前半と最近の映画は当たっていて、先日取り上げた佐藤浩市と同様、えれー格好いい50代の俳優さんだよなぁと。
離婚しちゃいましたが、元夫人の手塚理美も好きでして。
別れた原因とされた葉月里緒菜が嫌いだったこともあり、当時は「この小娘が!」なんて思っていましたね。
※現時点での最高作を選ぶとするならば、これかもしれない
<経歴>
そうは見えませんが、じつは日大芸術学部卒。(映画学科)
幼少期―すでにイケメンっぽい容貌だったことから芸能関係者の目を引き、幼児向け雑誌のモデルなどを務める。
「劇団ひまわり」に入り、千葉真一の映画などに子役として出演、
それが縁で中学生のころに「JAC」(=ジャパンアクションクラブ)に入団する。
学業を優先するため度々「芸能活動」を休止しており、
実質的な映画俳優デビュー作といっていいのは、78年の『柳生一族の陰謀』あたりでしょうか。
映画キャリアの初期は『戦国自衛隊』(79)や『忍者武芸帖 百地三太夫』(80)、『魔界転生』(81)、前述した『伊賀野カバ丸』(83)、熱演した『里見八犬伝』(83)など、その身体能力を活かしたキャラクターを演じることが多かったのですが、
84年の『麻雀放浪記』で新境地を開拓、身体だけではないことを証明したのでした。
『火宅の人』(86)、タイトルの格好よさに魅かれて劇場に行った『犬死にせしもの』(86)、
初めてコミカル演技に挑戦した『快盗ルビイ』(88)、『どっちにするの。』(89)。
音楽監督も兼任・・・したものの、正直いって音楽は印象に残らない『リメインズ 美しき勇者たち』(90)、
『病院へ行こう』(90)、その続編の『病は気から 病院へ行こう2』(92)、
牧瀬里穂のフレッシュさで魅せる『つぐみ』(90)、
そして『僕らはみんな生きている』(93)、
このころは滝田洋二郎の映画に連続出演していて、つづく『眠らない街~新宿鮫~』(93)も好評でした。
いい映画なのですけれど、ヒロインの田中美奈子が魅力薄だったこと、じつに惜しいです。
本人も忘れたいであろう『ヒーローインタビュー』(94)、
『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94)、竹中直人の映画で個人的にいちばん好きな『119』(94)、『写楽』(95)、『EAST MEETS WEST』(95)。
大森一樹が原点に立ち返ったかのようなインディーズ『緊急呼出し エマージェンシー・コール』(95)、
スマッシュヒットを記録した『リング』(98)、『らせん』(98)、『リング2』(99)のシリーズ。
市川準が暴走した『たどんとちくわ』(98)、『はつ恋』(2000)、『真夜中まで』(2001)。
21世紀に入り、飛躍のときが訪れました。
『陰陽師』(2001)や『助太刀屋助六』(2002)で好演し、一般的な代表作とされる『たそがれ清兵衛』(2002)を経た2003年、ハリウッドによるビッグバジェット『ラストサムライ』に出演、渡辺謙とタッグを組み、ふたりでトムちゃんのオーラを消し去ったのでした。
『亡国のイージス』(2005)、中国映画の『PROMISE 無極』(2006)、ハリウッド産の『スピード・レーサー』(2008)と国境を越えた活躍がつづき、
最新作として、キアヌ・リーブスと共演する『47RONIN』が控えています。
ローマ字のとおりの物語で、真田さんが演じるのは大石内蔵助なんだそうです。
不安は拭えませんが、ちょっと面白そうですよね。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(190)佐野周二』
東京出身。
アクション専門から演技派へ―というと、すぐに想起するのが海外ではマギー・チャンです。
成龍ジャッキーの映画であれだけ身体を張っていたのに・・・というか「張らされて」いたのに、いつの間にか孤独な中年女性を演じられるようになっていました。
『花様年華』(2000)も素晴らしかったけれど、精神に異常をきたす『クリーン』(2004)もよかったなぁ。
日本では誰か。
真田広之(さなだ・ひろゆき)さんと即答しますね。
千葉真一率いる「JAC」の一員として、ノースタントのアクション演技を披露。
自分が少年期のころ、成龍の映画と同時上映で公開された『伊賀野カバ丸』(83)でのアクションは、完全に主演の黒崎輝を喰っていたと思います。
本人の意欲と作品の完成度が比例しないケースも多いような気がしますが、とくに90年代前半と最近の映画は当たっていて、先日取り上げた佐藤浩市と同様、えれー格好いい50代の俳優さんだよなぁと。
離婚しちゃいましたが、元夫人の手塚理美も好きでして。
別れた原因とされた葉月里緒菜が嫌いだったこともあり、当時は「この小娘が!」なんて思っていましたね。
※現時点での最高作を選ぶとするならば、これかもしれない
<経歴>
そうは見えませんが、じつは日大芸術学部卒。(映画学科)
幼少期―すでにイケメンっぽい容貌だったことから芸能関係者の目を引き、幼児向け雑誌のモデルなどを務める。
「劇団ひまわり」に入り、千葉真一の映画などに子役として出演、
それが縁で中学生のころに「JAC」(=ジャパンアクションクラブ)に入団する。
学業を優先するため度々「芸能活動」を休止しており、
実質的な映画俳優デビュー作といっていいのは、78年の『柳生一族の陰謀』あたりでしょうか。
映画キャリアの初期は『戦国自衛隊』(79)や『忍者武芸帖 百地三太夫』(80)、『魔界転生』(81)、前述した『伊賀野カバ丸』(83)、熱演した『里見八犬伝』(83)など、その身体能力を活かしたキャラクターを演じることが多かったのですが、
84年の『麻雀放浪記』で新境地を開拓、身体だけではないことを証明したのでした。
『火宅の人』(86)、タイトルの格好よさに魅かれて劇場に行った『犬死にせしもの』(86)、
初めてコミカル演技に挑戦した『快盗ルビイ』(88)、『どっちにするの。』(89)。
音楽監督も兼任・・・したものの、正直いって音楽は印象に残らない『リメインズ 美しき勇者たち』(90)、
『病院へ行こう』(90)、その続編の『病は気から 病院へ行こう2』(92)、
牧瀬里穂のフレッシュさで魅せる『つぐみ』(90)、
そして『僕らはみんな生きている』(93)、
このころは滝田洋二郎の映画に連続出演していて、つづく『眠らない街~新宿鮫~』(93)も好評でした。
いい映画なのですけれど、ヒロインの田中美奈子が魅力薄だったこと、じつに惜しいです。
本人も忘れたいであろう『ヒーローインタビュー』(94)、
『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94)、竹中直人の映画で個人的にいちばん好きな『119』(94)、『写楽』(95)、『EAST MEETS WEST』(95)。
大森一樹が原点に立ち返ったかのようなインディーズ『緊急呼出し エマージェンシー・コール』(95)、
スマッシュヒットを記録した『リング』(98)、『らせん』(98)、『リング2』(99)のシリーズ。
市川準が暴走した『たどんとちくわ』(98)、『はつ恋』(2000)、『真夜中まで』(2001)。
21世紀に入り、飛躍のときが訪れました。
『陰陽師』(2001)や『助太刀屋助六』(2002)で好演し、一般的な代表作とされる『たそがれ清兵衛』(2002)を経た2003年、ハリウッドによるビッグバジェット『ラストサムライ』に出演、渡辺謙とタッグを組み、ふたりでトムちゃんのオーラを消し去ったのでした。
『亡国のイージス』(2005)、中国映画の『PROMISE 無極』(2006)、ハリウッド産の『スピード・レーサー』(2008)と国境を越えた活躍がつづき、
最新作として、キアヌ・リーブスと共演する『47RONIN』が控えています。
ローマ字のとおりの物語で、真田さんが演じるのは大石内蔵助なんだそうです。
不安は拭えませんが、ちょっと面白そうですよね。
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『にっぽん男優列伝(190)佐野周二』