~ウォルター・ヒルのキャリア10傑~
男の世界を描かせたら右に出るものは居ない―現在ではマイケル・マンだろうけれど、
70年代後半~80年代にかけては、「男=ウォルター・ヒル」だったはず。
男くさいアクション映画を中心にキャリアを築きつつ、意外なSF大作をプロデュースしたりもする職人。
77歳のおじいちゃん監督は、いわゆるジャンル映画を得意としてきたひとなので、同世代のコッポラやスピルバーグ、スコセッシなどに比べると過小評価され過ぎかもしれない。
この名を知らぬひとでも、以下の映画のいずれかは観たことあるのではないかな。
(1)『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)
音楽と映画が幸福な結婚を果たした好例。
ロックと美女とナイスガイ、それを助ける女戦士。
これ以上、なにが必要だっていうんだい?
(2)『ジョニー・ハンサム』(89)
ミッキー・ローク主演の犯罪劇。
一般的な評価は低めだが、モノスゴ好き。
悪女役のエレン・バーキンも、最高に素敵なビッチを好演している。
「俺の顔はどうなった?」
ラストでロークがそう問う相手は、まだ有名になる前のモーガン・フリーマンなのだった。
(3)『48時間』(82)
軽薄なエディ・マーフィーと重厚なニック・ノルティによる、いわゆるバディ物。
ヒルの演出もキレッキレで、最後まで一気に見・魅せる。
(4)『レッドブル』(88)
シュワ氏が旧ソ連の刑事に扮したアクション。
ドルフ・ラングレンほどではないが、意外に似合っていた。
でかくて、ぬぼっとしていると、ロシア系に見えるということか?(失礼!!)
(5)『ウォリアーズ』(79)
ストリートギャングの抗争を実録風に撮った野心作。
ボロボロのファッションも、なんだかリアリティに貢献。
クライマックス、黒澤の『用心棒』(61)オマージュが登場するので注目。
(6)『ザ・ドライバー』(78)
スマッシュヒット作『ベイビー・ドライバー』(2017)の元ネタになったアクション。
しかしオリジナルのほうは、主人公は音楽にノルことはせず「とことんクール!」だった。
(7)『ダブルボーダー』(87)
麻薬組織と戦う保安官をニック・ノルティが熱演。
ヒルのファンでも観ていないひとが多いだろうが、知られざる佳作かと。
(8)『エイリアン』シリーズ(79~)
第1作目から最近作まで制作に携わっている・・・って、やっぱり意外。
自分で撮ろうとしないのも面白い、たぶん柄じゃないと自覚しているのだろう。
えらい。
(9)『ストリートファイター』(75)
記念すべき監督デビュー作。
しかも、主演はチャールズ・ブロンソンとジェームズ・コバーン。
ね、男くっさい世界でしょう!!
(10)『ゲッタウェイ』(72)
サム・ペキンパー×スティーブ・マックィーンによる野蛮な快作の、なんと脚本を手がけていた。
オリバー・ストーンもそうだし、この世代の監督は脚本家あがりのひと多し。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『年収いくら??』
男の世界を描かせたら右に出るものは居ない―現在ではマイケル・マンだろうけれど、
70年代後半~80年代にかけては、「男=ウォルター・ヒル」だったはず。
男くさいアクション映画を中心にキャリアを築きつつ、意外なSF大作をプロデュースしたりもする職人。
77歳のおじいちゃん監督は、いわゆるジャンル映画を得意としてきたひとなので、同世代のコッポラやスピルバーグ、スコセッシなどに比べると過小評価され過ぎかもしれない。
この名を知らぬひとでも、以下の映画のいずれかは観たことあるのではないかな。
(1)『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)
音楽と映画が幸福な結婚を果たした好例。
ロックと美女とナイスガイ、それを助ける女戦士。
これ以上、なにが必要だっていうんだい?
(2)『ジョニー・ハンサム』(89)
ミッキー・ローク主演の犯罪劇。
一般的な評価は低めだが、モノスゴ好き。
悪女役のエレン・バーキンも、最高に素敵なビッチを好演している。
「俺の顔はどうなった?」
ラストでロークがそう問う相手は、まだ有名になる前のモーガン・フリーマンなのだった。
(3)『48時間』(82)
軽薄なエディ・マーフィーと重厚なニック・ノルティによる、いわゆるバディ物。
ヒルの演出もキレッキレで、最後まで一気に見・魅せる。
(4)『レッドブル』(88)
シュワ氏が旧ソ連の刑事に扮したアクション。
ドルフ・ラングレンほどではないが、意外に似合っていた。
でかくて、ぬぼっとしていると、ロシア系に見えるということか?(失礼!!)
(5)『ウォリアーズ』(79)
ストリートギャングの抗争を実録風に撮った野心作。
ボロボロのファッションも、なんだかリアリティに貢献。
クライマックス、黒澤の『用心棒』(61)オマージュが登場するので注目。
(6)『ザ・ドライバー』(78)
スマッシュヒット作『ベイビー・ドライバー』(2017)の元ネタになったアクション。
しかしオリジナルのほうは、主人公は音楽にノルことはせず「とことんクール!」だった。
(7)『ダブルボーダー』(87)
麻薬組織と戦う保安官をニック・ノルティが熱演。
ヒルのファンでも観ていないひとが多いだろうが、知られざる佳作かと。
(8)『エイリアン』シリーズ(79~)
第1作目から最近作まで制作に携わっている・・・って、やっぱり意外。
自分で撮ろうとしないのも面白い、たぶん柄じゃないと自覚しているのだろう。
えらい。
(9)『ストリートファイター』(75)
記念すべき監督デビュー作。
しかも、主演はチャールズ・ブロンソンとジェームズ・コバーン。
ね、男くっさい世界でしょう!!
(10)『ゲッタウェイ』(72)
サム・ペキンパー×スティーブ・マックィーンによる野蛮な快作の、なんと脚本を手がけていた。
オリバー・ストーンもそうだし、この世代の監督は脚本家あがりのひと多し。
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明日のコラムは・・・
『年収いくら??』