Cape Fear、in JAPAN

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令和版・海外俳優列伝(14)アンソニー・クイン

2022-07-08 00:10:00 | コラム
15年4月21日生まれ・2001年6月3日死去、享年86歳。
アメリカ出身。

見た目のインパクトで同じようなキャラクターばかり演じることになる、、、そんな俳優さん居ますよね。

(1)運命?を甘んじて受け入れ、独特なキャリアを突き詰めるか。
(2)自分自身を客観視しセルフパロディの領域にまで広げていくのか。
(3)敢えて「まったくちがう」キャラクターに挑戦するのか。

アンソニー・クインは、(1)で有名になったひと。
メキシコ系アメリカ人としての血が表れ過ぎた?顔面を受け入れ、その容貌は国さえ超越、ネイティブアメリカンからアジア人まで演じたのでした。


※この野卑な感じ、ジュリエッタ・マシーナとの対比がすんばらしい



<経歴>

映画俳優デビュー作は、36年の『Parole』。

『ロイドの牛乳屋』(36)にも顔を出しますが、『平原児』(36)や『大平原』(39)、『血と砂』(41)など「基本、悪役」ばかり。

やや変化が訪れるのは、50年代に入ってから。
スタインベック×エリア・カザン×マーロン・ブロンドによる傑作『革命児サパタ』(52)でサパタの兄を熱演、オスカー助演賞に輝く。

『ユリシーズ』(54)、
映画史に燦然と輝くフェリーニの名作『道』(54)、


さらに56年には『炎の人ゴッホ』でポール・ゴーギャンを演じ、2度目のオスカー助演賞を受賞する。

『ノートルダムのせむし男』(56)、『ワーロック』(59)、『ガンヒルの決斗』(59)、『ナバロンの要塞』(61)、
『アラビアのロレンス』(62)ではアウダ・アブー・ターイーを好演、


『その男ゾルバ』(64)、『日曜日には鼠を殺せ』(64)、『名誉と栄光のためでなく』(66)、『25時』(67)、『110番街交差点』(72)など、とくに50~60年代の大作で強烈な印象を残しました。

が、自分が初めてクインを意識したのは『砂漠のライオン』(81)のオマル・モフタールだった、、、ような気がします^^

歳を取っても…いや、取ったから「より」怖くなった『リベンジ』(90)、


『ジャングル・フィーバー』(91)、『モブスターズ/青春の群像』(91)、『ラスト・アクション・ヒーロー』(93)、『サムバディ・トゥ・ラブ』(94)、
『雲の中で散歩』(95)でも元気な姿を見せてくれてホッとしたものですが・・・

2001年6月3日、呼吸器疾患により死去。
享年86歳、遺作は『シルベスター・スタローン ザ・ボディガード』(2002)になります。


イマサラ強調するまでもないですが・・・
スーパースターもいいけれど、こういうひとたちが映画を面白くしているのです!!

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(15)アンソニー・ホプキンス』
コメント (2)
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