Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

日本女優別10傑(12)尾野真千子

2022-07-11 00:10:00 | コラム
~尾野真千子のキャリア10傑~

モデルさんなのかな?と思わせる見た目に反し、なかなか硬派なキャリアを築きつづける尾野真千子40歳、
デビュー作が河瀬直美によるものなので、そりゃあ影響を受けて骨太になるわなぁ!などとも思ったり。


(1)『茜色に焼かれる』(2021)

コロナショックで混乱する日本をいち早く描いた、石井裕也の勇気ある佳作。
池袋自動車暴走事故を想起させるエピソードも取り入れ、主役を演じるのはそーとーなプレッシャーだったと思うが、尾野さんがんばった!!



(2)『EUREKA』(2001)

21世紀のはじまりを告げる大傑作。

出番は少ないが、悩める役所広司をなんとか理解しようとする演技は観客のハートをきっちり捉えた。



(3)『ハケンアニメ!』(2022)

本年の収穫の1本。
吉岡里帆の器用さに驚いた。

勘違いされそうなタイトルだけど、アニメーターが派遣社員だった、、、とかいう話じゃないからね。


(4)『萌の朱雀』(97)

映画俳優デビュー作。

監督には鍛えられたそうだが、本年「唐突に」報じられた河瀬監督の「現場での言動」とは分けて考える必要があると思うのよ。


(5)『真幸くあらば』(2010)

聖書を通し、死刑囚と通信を始めるヒロインを熱演。
こういう作品選びですよ、感心するのは。


(6)『そして父になる』(2013)

子どもの取り違え、片方の夫婦・福山雅治の妻を好演。

そういえば是枝監督の新作について「いいんだけど、優等生過ぎる」という意見がちらほら。
すごく分かるんだけど、コレけっこう残酷だよね。自分が撮りたいように撮っているだけなのに…。


(7)『きみはいい子』(2015)

幼児虐待を個人の問題として描いた傑作が『愛を乞うひと』(98)だとするならば、こちらは日本全体の問題として捉えた呉美保による力作。



(8)『ミュージアム』(2016)

人気コミックを映画化したホラー。
雰囲気もあって面白いのだが、やや長過ぎたか…。


(9)『ヤクザと家族 The Family』(2021)

日本で『グッドフェローズ』(90)をやろうとした力作。
もっと観られていいと思うのだが。。。



(10)『素敵なダイナマイトスキャンダル』(2018)

ダイナマイト心中を遂げた母親を持つ主人公が駆け抜ける、70~80年代の写真誌業界の世界とは。

これ、すっごく面白いですよ^^

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明日のコラムは・・・

『最後の大仕事』
コメント
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