Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(422)

2022-07-20 00:10:00 | コラム
びりーわいる「だー」→「だー」れんあろのふすきー

高名な哲学者のようでもあり、モノスゴ強いロシア系の格闘家の響きもあって。

ダーレン・アロノフスキー53歳は、ロシア系ユダヤ人の血を引く映画監督。
映像の強度は「そーとー」なもので、いろいろと誤解されそうなひとではあるのだけれども、「映像の力」を信じる根っからの映画っ子なのでは? と思ってます。

とりあえず、この4本をおさえておけばまちがいないでしょう^^
それと敢えてもう一本、賛否分かれた問題作も挙げておきます。


※公開順で

『π』(98)

長編デビュー作。


世の中のすべての事象は数式化出来る、、、みたいな考えに取りつかれた狂人の物語。

ミニシアターのブームに乗って日本でもスマッシュヒットを記録、
渋谷駅から上映館「シネマライズ」まで、導線としての「π」があちらこちらにペイントされていたっけ。


『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)

現時点における最高傑作。
ドラッグに溺れ破滅していく人々を、あらゆる映像技術を駆使して描く。

「人間やめますか」の広告もインパクト大だが、あわせてこれを観ると「ドラッグ、いいや…」と思えるのではないかな。



『レスラー』(2008)

プロレスラーの復活劇と、それを演じるミッキー・ロークの俳優としての再起がリンクして感動。



『ブラック・スワン』(2010)

ナタリー・ポートマンを「おとな」にしたとされるスリラー映画。
そうこれは、スポ根物ではなくスリラーでしょう。

監督本人は否定しているものの、今敏による傑作『PERFECT BLUE』(97)の影響はあきらかで、ぜひ両方を見比べてほしい。



『マザー!』(2017)

物語の展開に拒否反応を起こす観客が続出!とされた珍品。


監督曰く「この映画は一般の観客に向けて作られたわけではなく、ある特定の人たちへ向けたものである」。

日本でも公開予定だったものの「なにかの影響?」を恐れてか配給側が上映中止を決定、ビデオスルーに終わってしまって残念。

だって・・・そこまで「なんじゃこりゃ!?」とは思わなかったんだよね、つまり自分は「ある特定の人たち」のひとりだった、、、ということ?


次回のしりとりは・・・
だーれんあろのふす「きー」→「きー」ふぁーさざーらんど。

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明日のコラムは・・・

『注意も命がけ』
コメント (2)
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