~工藤夕貴のキャリア10傑~
日米を自由に往来し俳優活動をつづける51歳。
もっと(日本が)注目していいと思うのだけれどな、寺島しのぶや菊地凛子、裕木奈江も、このひとの背中を見ていたはずなのだから!!
(1)『ミステリー・トレイン』(89)
ジム・ジャームッシュによる佳作。
夕貴さんの「外国映画の代表作」といえばコレでしょう、永瀬くんもじつに活き活きとしている。
(2)『台風クラブ』(85)
才人・相米慎二の演出により、奇跡のようなショットが「いくつも」生まれた伝説的青春映画。
いま、こういうの撮らせてもらえないのだろうね。自主映画でないと。
(3)『逆噴射家族』(84)
脚本は漫画家の小林よしのり、監督は「旧」石井聰互。
共演に小林克也・倍賞美津子・有薗芳記・植木等という超異色作。
価値相対主義をテーマにした野心的な物語のなかで、夕貴さんはプロレスオタクを好演。
(4)『この国の空』(2015)
戦争と性愛を描く、荒井晴彦の野心作、、、だが、もっと性愛を押し出したほうが「らしい」と思ったけれどな。
二階堂ふみ、富田靖子、夕貴さんの演技はみんなよい。
(5)『ヒマラヤ杉に降る雪』(99)
ベストセラー『殺人容疑』を映画化、共演にイーサン・ホーク。
50年代を背景に、日系アメリカ人の苦難をサスペンスフルに描いた、、、が、あまり話題にならなくて残念だった。
よい作品なのに。。。
(6)『青の帰り道』(2018)
このあとグンと伸びる藤井道人監督の青春映画。
真野恵里菜や清水くるみ、横浜流星ら若手それぞれに見せ場があって創りが巧く、藤井監督が注目されるのもよく分かる。
(7)『ピクチャーブライド』(94)
サンダンス映画祭グランプリ受賞。
30年代―いわゆる写真花嫁の過酷な日常を、徹底した時代考証のもとに描いた力作。
タムリン・トミタやケリー・ヒロユキ・タガワ、そして三船も出演。
(8)『リミッツ・オブ・コントロール』(2009)
ジャームッシュが再び夕貴さんを起用、撮影はクリストファー・ドイル。
殺し屋の物語だが、そこはジャームッシュ、あまり緊張感がないのがポイントです^^
(9)『青い山脈'88』(88)
名作をなぜ現在に置き換えようと思ったのか謎なのだが、まぁ愛でるべき珍品としては完成されている?かも???
(10)『SAYURI』(2005)
時代と年齢さえ重なれば、あるいは主役の「さゆり」を演じていたかも。
尤もハリウッドにとっては、チャン・ツィイーが演じても夕貴さんが演じても、その「人種的差異」は分からないのだろうが。
という皮肉をいいたくなるほど、映画としてはぜんぜん面白くなかった。
日本の描写とか歴史的解釈がどうとかいう問題でなく、物語に求心力がなかったのではないか。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『すべて紙で読みました~2022回顧③~』
日米を自由に往来し俳優活動をつづける51歳。
もっと(日本が)注目していいと思うのだけれどな、寺島しのぶや菊地凛子、裕木奈江も、このひとの背中を見ていたはずなのだから!!
(1)『ミステリー・トレイン』(89)
ジム・ジャームッシュによる佳作。
夕貴さんの「外国映画の代表作」といえばコレでしょう、永瀬くんもじつに活き活きとしている。
(2)『台風クラブ』(85)
才人・相米慎二の演出により、奇跡のようなショットが「いくつも」生まれた伝説的青春映画。
いま、こういうの撮らせてもらえないのだろうね。自主映画でないと。
(3)『逆噴射家族』(84)
脚本は漫画家の小林よしのり、監督は「旧」石井聰互。
共演に小林克也・倍賞美津子・有薗芳記・植木等という超異色作。
価値相対主義をテーマにした野心的な物語のなかで、夕貴さんはプロレスオタクを好演。
(4)『この国の空』(2015)
戦争と性愛を描く、荒井晴彦の野心作、、、だが、もっと性愛を押し出したほうが「らしい」と思ったけれどな。
二階堂ふみ、富田靖子、夕貴さんの演技はみんなよい。
(5)『ヒマラヤ杉に降る雪』(99)
ベストセラー『殺人容疑』を映画化、共演にイーサン・ホーク。
50年代を背景に、日系アメリカ人の苦難をサスペンスフルに描いた、、、が、あまり話題にならなくて残念だった。
よい作品なのに。。。
(6)『青の帰り道』(2018)
このあとグンと伸びる藤井道人監督の青春映画。
真野恵里菜や清水くるみ、横浜流星ら若手それぞれに見せ場があって創りが巧く、藤井監督が注目されるのもよく分かる。
(7)『ピクチャーブライド』(94)
サンダンス映画祭グランプリ受賞。
30年代―いわゆる写真花嫁の過酷な日常を、徹底した時代考証のもとに描いた力作。
タムリン・トミタやケリー・ヒロユキ・タガワ、そして三船も出演。
(8)『リミッツ・オブ・コントロール』(2009)
ジャームッシュが再び夕貴さんを起用、撮影はクリストファー・ドイル。
殺し屋の物語だが、そこはジャームッシュ、あまり緊張感がないのがポイントです^^
(9)『青い山脈'88』(88)
名作をなぜ現在に置き換えようと思ったのか謎なのだが、まぁ愛でるべき珍品としては完成されている?かも???
(10)『SAYURI』(2005)
時代と年齢さえ重なれば、あるいは主役の「さゆり」を演じていたかも。
尤もハリウッドにとっては、チャン・ツィイーが演じても夕貴さんが演じても、その「人種的差異」は分からないのだろうが。
という皮肉をいいたくなるほど、映画としてはぜんぜん面白くなかった。
日本の描写とか歴史的解釈がどうとかいう問題でなく、物語に求心力がなかったのではないか。
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明日のコラムは・・・
『すべて紙で読みました~2022回顧③~』