Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

すべて紙で読みました~2022回顧③~

2022-11-06 00:10:00 | コラム
2022年の回顧、第3弾は「本」。

「手元に置いておきたい」という収集癖も手伝ってか、紙が売れない時代に、すべて紙で触れました。

ファーストコンタクトこそwebだった、、、という作品もあるのだけれどね!!


①『わたしが先生の「ロリータ」だったころ』 アリソン・ウッド著、服部理佳・翻訳…ノンフィクション

おとなの男と少女との恋愛というものの「ほとんど」が、男の勝手な妄想・幻想に過ぎないことを容赦なく暴く、じつに21世紀らしい衝撃作。


②『キャッチ・アンド・キル』 ローナン・ファロー著、関美和・翻訳…ノンフィクション

ハリウッドにおける性的虐待を徹底追及、ピューリッツァー賞に輝いた力作。

名前でピンとくるひとも居るでしょう、著者はミア・ファローの息子。ってことはウディ・アレンの子ども。



③『我が友、スミス』 石田夏穂・著…小説

筋トレの世界を軽やかなタッチで描き、一気に読める。

シンプルに面白かった。


④『セックスロボットと人造肉』 ジェニー・クリーマン著、安藤貴子・翻訳…ノンフィクション

人工培養の肉は動物を救い、気候の変動を防ぐことが出来るのか。
「完璧な伴侶」として生み出されたロボットは、果たしてほんとうに完璧なのか。

性や食の近未来化から、地球のこれからを想像してみよう。


⑤『性と芸術』 会田誠・著…批評

『犬』で物議を呼んだアーティストが、


敢えて自作の解説に挑む。
「ド」ストレート過ぎるタイトルゆえ、会田氏が関わっていなかったらスルーしていたかも。

でも、読んでよかった。



⑥『さよなら絵梨』 藤本タツキ作…漫画

最も勢いに乗っているであろう漫画家の読み切り。


たいへん刺激的で、たいへんおもしろい。

映画好きなら、ぜひ読むべし!


⑦『踊る菩薩 ストリッパー・一条さゆりとその時代』 小倉孝保・著…評伝

今年、唯一手にした評伝。

とくに中盤で描かれる「芸術か、わいせつか」(わいせつ裁判)と「塀の中、束の間の平穏」は必読、たいへんな労作だと思います。。。


⑧『JK、インドで常識ぶっ壊される』 熊谷はるか著…ノンフィクション

リズミカルな文体なのでサクサク読めるが、10代でこれを経験したら、そーとー人生観が変わるだろうなぁ!!



⑨『春のこわいもの』 川上未映子…小説

コロナショック「前夜」を描く連作短編集。

なかでも「あなたの鼻がもう少し高ければ」は傑作、この話だけで映画化してもよいのでは?


⑩『ミラクルミライ 中川翔子写真集』

昔より、いまのほうがいいね。

写真集とは無関係な動画だけど、どうぞ^^


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明日のコラムは・・・

『紙とちがって、1枚も買わなかった!!~2022回顧④~』
コメント
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