Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

デートといえば、焼肉っしょ?

2016-05-16 00:10:00 | コラム
ここ数ヶ月のアレヤコレヤを、日記形式で。


某日―。

日本映画『ちはやふる ―下の句―』を鑑賞する。

続編として、原作ありの映画として合格点。

某日―。

日本映画『64 ―ロクヨン―前編』を鑑賞する。

こちらも同じ意味において、合格点。


最近の日本映画の流行といっていい、「前編・後編」公開スタイル。

一部では批判の声も聞かれるが、これはこれで商売としては「あり」だと思うし、そもそも批判するひとは、これらの映画が「ひとつにまとまっていた、としても」劇場に足を運ばなかったりするのだから、批判としては弱い。

さらにいえば、このスタイルは先祖返りともいえる。

昔の『宮本武蔵』や『人間の條件』は、基本が「ひとつでは終わらない」スタイルだったのだから。


某日―。

美女とデート。



自分だけかもしれないが、デートといえば焼肉なんだ。

口臭や着る服を気にして焼肉は・・・なんていう声もあるにはあるが、相手と親密になることを狙えば、自然と焼肉とかお好み焼きになると思うんだ。

要は、出されたものをそのまま食べるんじゃなくて、火を通したりする過程で、大袈裟にいえば「軽い共同作業」みたいな意味が出てくるじゃない? そこが重要だと思うんでね。

とはいえ今回は、デートというよりお別れの呑み会。

声優をやっている仲良しの女子が東京を去るというので、洒落た焼肉屋さんを予約して、格好つけて臨んだのだが、最終的にはワインにやられて、「いつものとおり」ぐでんぐでんに。

『フォレスト・ガンプ』(94)が好きだというので、オリジナルのバングルを作ってプレゼントした。



喜んでくれたようで、えがった。

しかし寂しくなるなぁ、自分が放つクドいエロ話に、ここまで付き合ってくれる女子は稀なんだが。


某日―。

なんだか呑んでいる話ばかりだが、とある呑み会を終えて自宅に帰還、気分がよくなったので、ふだんはしない「自撮り」に挑戦。

上の写真では歯がアレだが、いま治療中でね、口を閉じれば、いくぶんマシになるかな・・・と思って笑



誰も褒めてくれないので自画自賛をし、これをフェイスブックのプロフィール写真にした。





…………………………………………

明日のコラムは・・・

『どこよりも早い、上半期映画の10傑』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初体験 リッジモント・ハイ(173)

2016-05-15 00:10:00 | コラム
あんまり、というか、ぜんぜん興味がなかったのだが、第4回のAKB総選挙を会場で見ている。

取材ね、取材。

まぁ興味ないとはいっても、ミニスカ女子がワンサカ居るものだから、それはそれで楽しめたよ。

興味がなかったのは、順位。
いやそれ以上に、彼女らのコメントであった。

いっちゃ悪いが所詮は子どもなわけで、大抵の子は涙しながら感謝のことばを発するだけであり、ハッとするような発言は皆無に等しく。

べつに茶化すつもりはないが。
6月の新潟で行われる今年の総選挙も大きな話題になるだろうし、実際にホテルは予約で埋まっているらしいし、大変な経済効果だし、立候補した子たちは本気で青春しているのだろうし。
(開催当日に、ひとりで勝手に総選挙を「でっち上げている」芸人・有吉の『太田プロ総選挙』も、ネット記事になるだろうから注目してみてね)




自分の希望をいえば、フレッシュレモンちゃん市川美織(トップ画像)が、もうちょっと上位に来てほしいなと。

・・・って、順位気になっているじゃんか!!
(彼女が今年、立候補したのかどうかも知らんのだが)


映画と選挙といえば、まず想起するのは映画史に燦然と輝く『市民ケーン』(41)。

じつは映画を学ぶひと以外の鑑賞割合が「異常に少ない」といわれている作品だが、知事選を戦う主人公が描かれる中盤の緊迫感とか、並のサスペンスを超えていて、やっぱりすごいと思わせてくれる。

オリバー・ストーンの映画としては地味だが、ハートにずっしりとくるのが『ニクソン』(95)。

ケネディとニクソンの選挙演説シーンは迫真性があり、見応え充分。

変り種としては、脚本家のジェームズ三木が映画監督に初挑戦した『善人の条件』(89)。

市長選に立候補した主人公(津川雅彦)は「クリーンな選挙活動」を目標に掲げるも、様々な障壁にぶつかり迷走、やがて崩壊していくさまをブラックユーモアたっぷりに描く。

あまり話題にはならなかったものの、現代日本を皮肉っていて自分は好きだった。


さて。
そんな自分の、公的な選挙初体験は、23歳の秋だったと記憶する。

それ以前の3年間は、完全なる非国民だったわけだ。
実際、当時は市税も納めていなかったし、保険にも加入していなかった。
免許もないから「ちゃんとした」身分証も持っておらず、それでも問題なかったのは、ガキンチョだったからだろうか。

選挙に関して、イイワケが通用するのであれば。

当時住んでいたアパートは町田市と多摩市の境目であり、50m歩くと多摩市だった。
最寄り駅の住所は多摩市で、市民プールは多摩市のを利用。
選挙の投票所も、多摩市のほうが近かったんだ。

町田市のは、というと・・・
徒歩で向かうと、オーバーではなく60分以上を要した。

坂を下って多摩丘陵病院を過ぎ、うねうねした道を通って、川を渡り、日大三高へとつづく「阿呆みたいに長い」坂を上り、



下り、そうして漸く投票所に辿り着く。

投票券に記された地図を見た途端に、行く気力が失せるというね。

まぁそれも、結局はイイワケである。

きっかけはなんだったのか覚えていない。
こころのどこかで「行かなきゃまずいだろう」みたいなことを思っていたのだと思う。

政治に関してアアダコウダいうほうではないが、いやいや文化や教育に関しては一家言を持っているほうだし。
文化や教育の先にあるものが、政治じゃないかと。

で、当時の愛車であったマウンテンバイクで投票所に向かった。

質のいいチャリのはずだったが、それでも日大三高の坂は厳しかった。

投票所に着いたころには、汗びっしょり。

で、みんないうことだが、選挙そのものは1分未満で終わり「こんなものか…」と。

しかしそれ以降、規模に関係なく投票するようになった。
オトナとしては当たり前のことなんだけれど、いちどクリアすれば「あとは習慣化していく」という点で、日常の様々なことと同じなんだなぁ、、、と。

だから投票率を見て、50%にも満たないことが「けっこう、ある」ことに驚き、投票しないことを決めたひとたちは、政治に幻滅してそう決めたのか、あるいは習慣化されていないだけなのか、どっちなのだろう・・・などと思う。


現在、自分は投票日に予定が入っていないとしても、不在者投票をすることに決めている。

前日に書いたような「出口調査嬢とのかかわり」がなくなってしまうけれど、なんというか特別感があるので。


そんな、妙な考えであったとしても、投票券をムダにしていないだけマシかな、、、とは思うんだ。


おわり。


※AKBでは、このあたりの曲が好きだったな




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『デートといえば、焼肉っしょ?』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初体験 リッジモント・ハイ(172)

2016-05-14 00:10:00 | コラム
ずいぶんと前の真夏の衆院選、選挙当日の話である。

団地を出てすぐの中学校が投票所になっているので、朝起きると飯も喰わずに投票に出かけた。

この年の夏も酷暑で、Tシャツとハーフパンツで出かけたのに、それにまだ8時というのに、ギラギラしていて汗びっしょりになった。

校門に、出口調査の女の子が立っている。

そう、女性と表現するには若過ぎる、たぶん20歳は過ぎているのだろうが「見た目は17歳くらい」の女の子が汗を拭きながら有権者に声をかけていた。

ものすごく可愛い。

こんな、町田市の端っこの、イナカッペーしか居ないところで出口調査なんて。
まさに、掃き溜めに鶴であった。

久我美子を、現代的にした感じ。




投票を終え、自分は「声をかけられる気」満々で、タイミングをあわせてから校門を通った。

「―すいません、お時間ありますか」
「(大声)ありますとも!!」

彼女は、ちょっと引いちゃった。

質問を終え「ありがとうございました」と礼をする彼女に、

「何時までやるんですか」
「えっ、お昼過ぎまでと聞いています」
「あっ、投票締め切りまでやるわけじゃないのね?」
「いえ、また場所を移動するんです」
「移動すんの!? こんな暑いのに大変だね」
「いえいえ・・・」

「頑張ってね」といって、その場を去る。

団地に戻る道中で、あぁもっとインパクト残したかったな、名前くらい聞けばよかったバカヤロウ、でも不愉快に思われるかなぁ、、、などと考えた。

シャワーを浴び、新聞を読み、飯を喰う。

・・・・・ダメだ、彼女のことが忘れられない。

時計を見ると、まだ11時。
彼女は居るはずだ。

コンビニに行き、「ガリガリ君」を買う。

ハーゲンダッツにしようかとも思ったが、あんまり高過ぎると引かれると思って。

投票所までダッシュし、「暑いでしょう、よかったら食べて」とアイスを渡す。

「えっ」
「非常識かも、、、って思ったんだけど、休憩くらい取れるんでしょ」
「えぇ、まぁ」
「じゃあ休憩してください。自分が指示するのも妙だけど」

・・・・・。

「分かりました、(笑顔)ありがたくいただきます」

よっしゃ!!


「移動先は、遠いの?」
「(アイスを食べながら)いえ、すぐ近くです」
「そこを、締め切りまで?」
「いえ、17時に担当のひとが回収に来て、それで終了です」

「・・・イヤならイヤって、いってくださいね、はっきりと」
「えっ」
「今晩、うちの団地で夏祭りがあるのね。よかったら、一緒に行きません?」
「えっ」
「はっきりいうと、ナンパです」
「えっ」
「・・・イヤならイヤって、いってくださいね、はっきりと。こっちは悲しいけどね」
「・・・」
「こっちは悲しいけど」
「・・・」
「分かった。いま答えなくていいよ、ここから見える、あの団地ね。自分、ウロウロしているから、よかったら来てください」
「あ、あ・・・」
「(笑う)いいよ、来ても来なくても。こっちは悲しいけどね」
「(苦笑)」
「待ってるからね」


夕刻―。

祭り開始前から、外をウロウロと。

17時、祭り開始。

17時30分、ビール3杯目。

18時、桜美林高校の子たちによる「チアダンス」のパフォーマンス。

18時30分、ビール5杯目。

19時、高ヶ坂小学校の子たちによる「ソーラン節」のパフォーマンス。


・・・・・むぅ。

さすがに、来ないか。

・・・と思ったらば、居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た居た!!


マジか!?

イッツ、ミラクル!!

彼女は恥ずかしそうに、少しだけ微笑んでいた。


「なんで来てくれたの?」
「いえ、アイスのお礼を、、、と思って」


うん、なんでも試してみるもんだね!!


それから60分ほど、べつに中身のある話を展開したわけではないが、とっても素敵なヒトトキを過ごしたのである。


結論。
(バットは)振らなきゃ、始まらないということ。


前置きが長くなったが・・・
そんなわけで今回の初体験シリーズは、初めてのナンパ・・・ではなく、「初めての選挙」でいってみる。


字数が尽きた? ので、またあした。
というか、ここまで話を広げられるようなエピソードが「選挙には、ない」ので、あすは軽~い感じになってしまうが。。。


つづく。


※AKBの選挙については、あす触れるとして・・・
このひとたちも、じつは選挙をやっていた。

トップの大川総裁は「総裁」なわけだしね。
若い江頭ちゃんも居ます。




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(173)』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土浦に潜伏

2016-05-13 00:10:00 | コラム
観光ではなく、仕事のためにあちこち飛び回っている。

国内は東京と神奈川が中心で、頑張ればチャリで行ける距離。

海外は、主に格闘技先進国―ブラジル、オランダ、ロシア、タイ、北米のいくつか―であり、いずれにしても短い時間でチャチャチャと済ませる必要があるため、ご当地グルメで舌鼓、、、というわけにはいかない。

そんな自分に、珍しい依頼が舞い込んできた。

内容は守秘義務があるため明かせないのだが、茨城は土浦の「ある場所」に、6月から5週間ほど住み込み/密着取材をしてほしいというのだ。
(場所を明かしている時点で、潜伏というタイトルはおかしいけどね)

おぉ。

海のない群馬県に生まれた自分は、ガキのころ、よく父親に「海に連れてって!」とせがんだ。
そうして、父親はきまって茨城に連れて行ってくれた。

だから北関東/南関東のちがいはあれど、茨城は千葉などに比べると親しみがある。

ガキのころから「いばらぎ」ではなく、ちゃんと「いばらき」といっていたし!!

それに土浦の隣は、霞ヶ浦(トップ画像)じゃないか。

なにをするっていうわけもないが、歩いて行ける距離に、こんな美しい湖があるんだもの断る馬鹿は居ないでしょう。


というわけで。
まだイエスともノーとも答えてなかったけど、編集長もここ読んでいるから、はい喜んで!! と記しておこう。


ゆえに、6月~7月の本ブログは、ひょっとしたら不定期連載か、あるいは「超」短文投稿になるかもしれません。

ん?

うるさくなくて、ちょうどいい??


うるせー!!


※土浦出身の芸能人といえば・・・




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(172)』
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シネマしりとり「薀蓄篇」(166)

2016-05-12 00:10:00 | コラム
じゃーなりす「と」→「と」きをかけるしょうじょ(時をかける少女)

好きな日本の小説家を挙げていくと・・・
筒井康隆は、8番目くらいにくる。

すべての作品を読んでいるわけではないけれど、個人的な3傑を挙げると・・・

『大いなる助走』
『家族八景』
『虚人たち』

・・・になるだろうか。

とくに文芸賞の内幕をブラックユーモアたっぷりに描いた『大いなる助走』は、かつてシナリオのコンクールに応募をつづけた身として、「あるあるネタ」が多いし、ラストは痛快だし、何遍も読み返したものである。


代表作のひとつは、まちがいなく『時をかける少女』だが、読むタイミングが悪かったのか、あまりピンとこなかった。
(でもタイトルは抜群のセンスだと思う。これ以外、考えられないし!)


中学3年のヒロインが時間旅行(タイムリープ)を繰り広げる、SF青春物語。

当然、原田知世が主演し、大林宣彦が監督した映画版(83)も観ている。

もっといえば、ほとんど話題にならなかった、中本奈奈が主演したバージョン(97)も観ている。
可哀相なくらい「なかったこと」にされているが、ナレーション担当は原田知世なんだよね。

さて原田・大林版のファンも多いと思われるが、大林監督とは相性が悪く、この映画もあんまりピンときていない。
(『転校生』(82)と『ふたり』(91)は好きだけど)




原田知世がどうにも野暮ったく、なんだかイライラしてしまうのだ。
そして、敢えて安っぽくしているであろう特撮シーンが気に入らなかったのだ。


ところで最近の原田知世(トップ画像)はどうしたことだろう。

とっても素敵じゃないか。

自分は若いアイドルが好きなはずなのだけれども、このひととキョンキョンに関しては、若いころより現在のほうが「ずっと」いい。


ただこの小説が少年少女のハートを鷲掴みにするのはたしかなようで、さらにいえば映像化に最も適した筒井作品であることを証明するかのように、2006年にはアニメーション版も制作された。
(ナンノさん、内田有紀によるテレビドラマ版も多数あり)

ポスト宮崎駿と称される細田守が注目されるきっかけにもなった本作は、2006年を舞台とした続編という形を取っている。

原作、そして80年代の実写版に乗れなかった自分だが、この映画には「おおいに」感心した。

次世代の登場人物たちが繰り広げる物語―『GONINサーガ』(2015)もそうであったが、この設定が嘘っぽくならないように練られていて、巧いな、しかも面白いし!! と身を乗り出して観てしまった。

事実、小規模上映からスタートした本作は口コミにより徐々に拡大上映されていき、ロングラン興行を記録することになる。

もういちど、細田監督の才能を―と思って2度目に観にいったとき、テアトル新宿は満員御礼で、異様に盛り上がっていたことが記憶に残っている。


配給の関係により、細田監督による『時をかける少女』と次作『サマーウォーズ』(2009)は、しょっちゅう日テレさんが放送してくれるのだけれども、この際だから「時かけフェスティバル」として、実写を含めた色んなバージョンを一気に放送してくれないかしら?

そこそこの視聴率を期待出来るのでは?






次回のしりとりは・・・
ときをかけるしょう「じょ」→「じょ」ーず。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『土浦に潜伏』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする