Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ためられない、とめられない

2017-04-10 00:10:00 | コラム
いろいろ、ためられない。

(1)昔に比べればだいぶ抑えているが、それでも浪費癖があり、お金を貯められない。

(2)精子を溜められない。だから、毎日、する。

そして。

(3)洗濯物を溜められない。

たとえば。
その日、洗い物がTシャツ1枚、パンツ1枚だったとしても、洗濯をする。

分かっている。

水道代・電気代の節約という観点からすれば、これほどムダなことはないだろう。

けれども、やっぱり、ためられない、とめられない。

なんだか不衛生な感じがしてね。

・・・というのは、ソトヅラを気にしてのイイワケか。

単に、「ためられない、とめられない」性分なのだろう。


貯金を除けば、繰り返す、貯金さえ除けば、
「ためこむことが出来ない」というのは、プラスの方向に働くことが多いとは思う。

夏休みの宿題だって前半で終わらせていたし、
いまの仕事も、締め切りよりもそーとー早く提出するので褒められることが多い。


でもちょっと、人間関係においては、せせこましいというか、ゆとりがないというか、そういう風に見られ、鬱陶しい感じに思われるかもしれないよね・・・と。





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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(7)浅野温子』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(202)

2017-04-09 00:10:00 | コラム
るー「ぷ」→「ぷ」ろれす(ぷろれす)

ミル・マスカラス
前田日明
ロード・ウォリアーズ



スタン・ハンセン
ザ・グレートカブキ

以上、自分の好きなプロレスラー5人。





プロレスラーにとって、許せない現代用語がひとつあるという。

「台本、ありき。」のいさかいが生じた際に使われる「これはプロレス」という表現。

まぁ分からんでもない。

使うほうも、使われてイヤな思いを抱くほうも。

「ちょうどいい」んだよね、表現として。
分かり易いし。

でも、「所詮は台本あり。なんでしょ」と評されることの多いプロレスラーにしてみれば、バカヤロウ! ってなるのも分かる。

台本は決着のみ。 ということが多く、その過程は即興? なのだから。


自分は小学生のころプロレスの熱狂的なファンになり、それは中学生までつづいた。
けれども高校生のころには、プロレスのことが大嫌いになった。

「台本、ありき。」であることを知ってしまったから。

30歳を過ぎたあたりで、また「そこそこ」好きになったのだが、自分が専門とする総合格闘技(MMA)とプロレスを混同するひとに出くわすと、未だイライラしてしまう。

「だから!」といいながら解説をするのだが、でもしょうがないことでもあるのだよね。

たとえば去年大晦日の『RIZIN』。

年に1度か2度くらいしか格闘技を観ないというひとが、この日のテレビ中継に触れたらどうだろう。

柔術の王者であり、このところMMAの成長が著しいギャビ・ガルシアの相手がプロレスラーの堀田祐美子で。



結果は当然のようにギャビの快勝、
ギャビはこのリングがMMAであることを理解しているから、試合後のマイクで相手を称えた。

けれども堀田のセコンドを務めた神鳥忍は、このリングがMMAであることを理解していない。

試合後も相手を挑発し、それが「場に、あっている」と思い込んでいた。


地続きと解釈されることは、なんとも思わない。
けれども「同じ」と解釈されてしまうのは、どんなもんかな、、、と。


・・・・・いかんいかん、映画の話だった。

さて野球やサッカーの映画に比べてボクシングの映画が多いのは、リングとスクリーンのサイズに「それほどの差異がない」から、、、というのが持論なのだが、
では、どうしてプロレスの映画が少ないのか? という問いに対し、誰もが納得する答えを持っていない。

なぜなんだろうね。

力道山の伝記映画は創られたが、パッとしなかった。
猪木の伝記なんて3部作にしなければならないほどボリューミーになるだろうし、
ブロディのイキザマもドラマチックだと思うのだが。

オリジナルだってそうだ。
有名なのは・・・

ピーター・フォークの『カリフォルニア・ドールス』(81)、



日本映画では『お父さんのバックドロップ』(2004)、

そしてミッキー・ロークの『レスラー』(2008)くらいじゃないか。


観客がかぎられてしまうから・・・と考えたが、それはボクシングも同じか。


やっぱり「ガチンコ、ではない」「スポーツではない」という解釈のされかたが、ネックになっているのかなぁ。。。


※歴史的価値の高い、プロレス→MMAの煽りV

ここでドアーズを流すセンスは、さすがだなぁ!





あすのしりとりは・・・
ぷろれ「す」→「す」き。

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明日のコラムは・・・

『ためられない、とめられない』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(201)

2017-04-08 07:33:23 | コラム
ろーあんぐ「る」→「る」ーぷ(ループ)

傑作コメディ『恋はデジャ・ブ』(93…トップ画像)のように、同じ1日が繰り返されたとしたら、どうだろう。

気象予報士のフィル(ビル・マーレイ)は、ある年の「2月2日」を繰り返し経験することになる。
「皆と」ではなく、「たったひとり」で。

同じ日を繰り返す1日目は、当然のように半信半疑。

きのうと同じ人物に、きのうとまったく同じ内容のことを話しかけられて「デジャ・ブか? こんなこともあるのか」と思う。

デジャ・ブとは仏語で、既視感の意。

2日目と3日目は「壮大なドッキリか?」と周囲を疑い、イライラが募っていく。

それにしては周囲の人物が、あまりにも自然だ。

5日目あたりで「自分だけが経験している、同じ日」であることを確信する。

「世界で、ただひとり」であることから、「世界でいちばん、きょうの天気」をいい当てられることが出来る。

さて、これを応用し、人間関係を改善することが出来るのか―という物語。

監督は『ゴーストバスターズ』(84)の一員でもある、ハロルド・ライミス。

不愛想なビル・マーレイは好演、知性が際立ち可愛げのないキャラクターが多かったアンディ・マクダウェルも、この映画にかぎっては「モノスゴ」チャーミングに見える。





自分だったら、どうだろう。

(たぶん)ずっと死ぬことがないし、失敗したことを修正出来るので、ラッキー♪ と思えるかどうか。

そう思える期間は確実に訪れると思うが、やっぱり、そのうち退屈を感じる気がする。

その感情を、皆と共有出来るのだとすれば、まだ耐えられるだろうけれど。。。


この、現実的とはいえない「時間軸を操作する物語」を総称して「ループもの」という。

loopとは、輪の形の意。同じことを繰り返す際の比喩としても用いられ、若いひとは「無限ループ」みたいなことばを使うこともある。

気をつけたいのは、タイムトラベルを扱った作品がすべて「ループもの」と呼べるわけではない、、、ということ。

「かつて起こったことの再現」がないとね。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)は、「ループもの」ではなく「タイムトラベルもの」に見えるが、クライマックス直後に、再びドク襲撃シーンが描かれていることから、ぎりぎり「ループもの」と呼べると思う。


小説で最古の「ループもの」は、SFの雄H・G・ウェルズによる『奇蹟を行う男』とされている。

時間を巻き戻す能力が備わった男の物語。

個人的には、北村薫の『ターン』を想起する。



1日を繰り返すという設定は『恋はデジャ・ブ』と同様だが、「無人状態」という背景は絶望的だなぁ。


押井守の名前を一躍有名にしたアニメーション映画、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)。




学園祭の前日が繰り返されるという物語。

同時上映は、たしか吉川晃司の『すかんぴんウォーク』で、自分はこっちを期待して観に行ったのだが、押井ワールドにまんまとハマった記憶あり。


じつは実写映画においては、「タイムトラベルもの」は多いが、「ループもの」は少ない。

テロ発生の8分前に時間を引き戻す『ミッション: 8ミニッツ』(2011)のような作品もあるにはあるが、
ほとんどの映画ファンが「ループもの、といえば」の問いに、『恋はデジャ・ブ』と答えるはずで。

その割には一般のひとに知られていない、もったいない映画なのである。


あすのしりとりは・・・
るー「ぷ」→「ぷ」ろれす。

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『シネマしりとり「薀蓄篇」(202)』
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SPEED KING

2017-04-07 00:10:00 | コラム
早飯に早グソ、
実際に早漏だし、
色恋に関してそうかは分からんが、いろいろ手は早いほうだ。

43歳にして味わうということを「少しだけ」学んだので、早飯のレベルは「やや」落ちたかもしれない。

けれども早グソは変わらない。
便座に座った途端にモノが出るので、時間は要さないし、パンツを下げるタイミングがあわず「あわや!」となってしまうことがあるくらい、肛門は「いつでもOK」状態なのだった。

早漏は・・・若いころに比べれば、ほんの少しだけ耐えられるようになったかもしれない。


結論からいえば、自分は、いろんな意味で遅く「はなく」、早い・速い「ほうである」と。


ガキのころ、勉強は出来なかったが、辞書を引くのだけは速かった。

秀才と呼ばれた吉治くんや陽子ちゃんより速かった。
比べものにならないくらい、速かった。

コツがあったわけじゃない、
いや、あったかもしれないが、なんとなく開いたら、探す言葉が次のページにあった、、、という偶然が重なり「まっき~、速っ!」と驚かれたんだっけ。

けれども? 肥満児だったから、走る速度は恐ろしく遅かった。
万引きして逃げ出すときだけ、速かった記憶はあるが。。。


速筆。

毎日、なにかを書いているから速くなった・・・のではなく、元からそうだった。

ここだけで(調子に乗って)いえば、頭のなかで曲が出来上がっていて、下書きを一切しなかったモーツァルトみたい。

まぁでも、そのあとボスにいろいろダメ出しを喰らうので、やっぱり自分は天才ではないようだ。

ただ、これによって仕事をもらえることが多いので、特技があってよかったなと思う。


早口。

これはペケ。

ふだんの会話は「まあまあ滑らか」かもしれないが、
ひとを叱ったり罵ったりする場合、気持ちが先にきてしまうので、ことばが追いつかず「あわわ…」となってしまうことが多い。

文面であれば、きちんとひとを傷つけることが出来るんだけど、、、と考える、性格サイアクな男なのでした。





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俳優別10傑 海外「さ行」女優篇(4)

2017-04-06 00:10:00 | コラム
~ジュリエット・ルイスのキャリア10傑~

ソーラ・バーチもそうだったが、ほんの数年間、ビッグインパクトを残す俳優さんが出現するときがある。

誰が見ても将来性は抜群、、、だったはずなのに、そんな濃過ぎる数年間を終えると、神隠しに遭ったかのように消えてしまう。

ジュリエット・ルイスは自分と同級生にあたる43歳、現在でも女優業をつづけてはいるが、彼女が出ているからって「お、ジュリエットの新作!」と歓喜する映画ファンは、残念ながらひとりも居ない・・・のではないかな。

だからといって失望はない、90年代前半に魅せたあの輝きは、いまだって強烈なんだもの。

彼女のすごみを見たくなったら、DVDの電源を入れればいいのだ。


(1)『ギルバート・グレイプ』(93)



おそらく、一般アンケートでも本作が1位になるはず。

ジュリエットだけでなく、ジョニー・デップ、レオくんのキャリアにおいても上位に食い込む青春映画の傑作。

(2)『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(94)

ダンスのキレ!




(3)『ケープ・フィアー』(91)



ジョディのときもそうだったが、スコセッシは、「女」ではなく「少女」を描くのが巧いのかも。

(4)『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96)

QTタランティーノに、いやらしい目で見られるティーンエイジャーを好演。

(5)『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』(95)

物語は忘れたが、ジュリエットの脚に釘付けになったことだけは忘れない。



(6)『蜘蛛女』(93)

悪女を演じるレナ・オリンが強烈に過ぎて、ジュリエットは、いささか分が悪い。

じつに可哀想なキャラクターなのだが、なにがどう可哀想だったのかは、正直覚えていない苦笑

(7)『恋に焦がれて』(92)



キャリアのなかでは、いちばんマトモなキャラクターかもしれない。

キュートなファッションにも注目しよう。

(8)『夫たち、妻たち』(92)

意外や意外、ウディ・アレンの映画にも違和感なく溶け込んでいた。

よーーく考えたら、アレンが好きそうな顔をしているものね。

(9)『バスケットボール・ダイアリーズ』(95)

綻びは散見されるものの、ささくれだった若者を活写し、胸に迫るものがある。

レオくんと再共演、さらにマーク・ウォールバーグまで出ていることから、いまとなっては「お宝」的な映画。

(10)『カリフォルニア』(93)

ブラッド・ピットは悪い意味で下品だったが、ジュリエットは悪くなかった。

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明日のコラムは・・・

『SPEED KING』
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