Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画の顔~19年度総括(7)~

2019-11-20 00:10:00 | コラム
本年度の総括、第7弾は「映画俳優」。

出演した映画の出来不出来は「とりあえず置いておいて」、彼ら彼女らのパフォーマンスのみで評価するっていうね。

俳優さんについてなので、軽く沢尻エリカ嬢に触れておきますか。

演技は、お世辞にも上手とはいえなかったと思いますよ、ネットニュースのコメント欄には「あの美貌と演技力があっても―」なんていうのが並んでおり、前半は賛成だけど後半はね。
ふだんのインタビューも芝居がかっているというか、ほんとうにあんな感じなのかもしれないけれど、だとしたら友達だったら疲れるな…なんて。

ただ、顔と身体は好きでした。

だからやっぱりもったいないなぁ、、、とは思う、しかしもう10年もクスリ漬けだと復帰は難しいでしょうねぇ。。。


(1)ホアキン・フェニックス…『ジョーカー』

フィリップ・シーモア・ホフマンとヒース・レジャーが鬼籍に入り、ケビン・スペイシーは事実上のハリウッド追放。

クセモノのオファーは、みんなホアキンに来るのかもしれない―そう思わせるほどの怪演。

オスカーで作品賞は疑問だが、主演賞は当確でしょうどう考えても。


(2)筒井真理子…『よこがお』



監督はたぶん、筒井さんをイメージしてこの脚本を書いたはず。


(3)アル・パチーノ…『アイリッシュマン』

頭がひじょうに切れる扇動家って私生活は逆のイメージがあったが、パチーノが作り上げたホッファ像は、いつでもエネルギー過剰。

スコセッシ演出のもとでパフォーマンスをするパチーノって初めてだから、どんな役でもうれしかったんだけどね、ホッファを演じるというのだから最高でしょう。


(4)エル・ファニング…『ガルヴェストン』『メアリーの総て』

エルたん、好調を維持してます。



おねぃちゃんも今年、QTの映画に出ていたし、姉妹揃っていい感じ。


(5)岸井ゆきの…『愛がなんだ』

一途な、一途過ぎる女を熱演。



観ているぶんには、この厄介さが可愛いんだがね。


(6)柄本佑…『火口のふたり』

ほとんどポルノな荒井晴彦の映画世界のなかで、いちばんリアルなのが彼のカラダだった。

そう、瀧内公美もけっして悪くはないのだが、いちばん生きている感じがしたんだ柄本くんの身体は。


(7)ロバート・デ・ニーロ…『アイリッシュマン』『ジョーカー』

エキセントリックな主人公を際立たせるために、俗っぽさ「以外を消した」後者、
そして、ふたりのボスのあいだで精神をすり減らし、やがてすべてを失う主人公に成り切った前者。

いつだってデ・ニーロは、自分のヒーローなのです。


(8)ブラッド・ピット…『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

主人公のすべてを受け入れるこの映画のブラピは、同性でさえ惚れてしまうほど格好いい。



そりゃあ、ワンちゃんだっていうことを「よく」きくさ。


(9)和田光沙…『岬の兄妹』

自閉症を患う少女を好演。

胸に迫るものがありました。


(10)レディー・ガガ…『アリー/スター誕生』

何度も映画化されている「よく知られた物語」に新しい風を吹き込んだのは、彼女の歌唱力でしょう。



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明日のコラムは・・・

『きちんと叩こう ~19年度総括(8)~』
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映画監督別10傑(65)ジョン・ランディス

2019-11-19 04:39:53 | コラム
~ジョン・ランディスのキャリア10傑~

趣味の悪い表現になるけど・・・
「事故」で不調になった映画監督といえば、日本では井筒和幸、ハリウッドではジョン・ランディスの名前がいちばん最初に挙がる。

ともに撮影中に死者を出してしまった経験を持ち、責任を問われ裁判を経て、なんとか持ち堪えるものの不調にあえぎつづける…。

井筒さんは完全復活したものの、ランディスは「完全」とはいえないのかな。

現在69歳、コメディを得意とするひとなので、そんな過去を持つと「こころから笑えるもの」は創り難いのかもしれない。


(1)『大逆転』(83)

事故は、まさにこの年に起こった。
それは後述するとして、本作を観ると、じつにもったいない才能の持ち主だなぁと。

たった1ドルの賭け「人間、出世するのは血統か環境か」のために、エリート社員とホームレスが入れ替わる。

そのことを知った当事者ふたりによる復讐劇がテンポよく描かれ、誰もが楽しめる快作に仕上がっていた。

エディ・マーフィも好演しているが、それよかジェイミー・リー・カーティスがキュートで参ってしまう。




(2)『スリラー』(83)

マイケル・ジャクソンの「超特大」ヒット曲は、このPVの効果もあったのでしょう。

これまた同年に制作されているのだから、83年のランディスは天国と地獄を味わった、、、ということになる。


それでは、ノーカットでどうぞ。




(3)『アニマル・ハウス』(78)

大学内のクラブを舞台としたハチャメチャなコメディ。

物語というより、怪優ジョン・ベルーシのパフォーマンスを楽しむ映画かと。


(4)『サボテン・ブラザーズ』(86)

無声時代だったころに活躍した西部劇の俳優3人が、メキシコの小さな村で実際に用心棒になってしまうコメディ。

日本のドラマでも使用された「スリーアミーゴス」ということばは、この映画から。


(5)『ブルース・ブラザース』(80)

歌って踊る、ゴキゲンな痛快コメディ。


いちばん好きなナンバーは、やっぱりこれかなアレサ・フランクリン♪




(6)『トワイライトゾーン/超次元の体験』(83)

主演俳優のヴィック・モロー、子役2人を乗せたヘリコプターが墜落し、3人の命が失われてしまった。



オムニバス映画としての完成度はたいへん高い・・・からこそ、いろいろ悔やまれてならない。


(7)『星の王子 ニューヨークへ行く』(88)

エディ・マーフィが何役もこなしたコメディ。

いまになって、続編が制作されるとか??


(8)『狼男アメリカン』(81)

日本でもスマッシュヒットを記録した「ライト」ホラーであり、この成功から『スリラー』の演出家候補になった―とされているものの、最も評価すべきは特殊効果を担当したリック・ベイカーでしょう。

いま観ても、変身場面は迫力あります。


(9)『眠れぬ夜のために』(85)

事故後の復帰作。

沢山の映画関係者がカメオ出演―ジョナサン・デミ、クローネンバーグ、エイミー・ヘッカリング、ロジェ・ヴァディム、ドン・シーゲル―しているところは、やはり、ランディスを励まそうとしてのことか。

物語以上に、そこに感じ入ってしまう。。。


(10)『スパイ・ライク・アス』(85)

スパイを題材にしたコメディ。



主題歌はポール・マッカートニーが担当、
これまた映画関係者が多数カメオ出演していて、いちばん驚いたのはコーエン兄弟の兄ジョエルの運転手役だろうか。

それにしても。
主演のチェビー・チェイスって好きなのだけど、日本ではイマヒトツどころか無名なのよね残念!

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青のりと紅しょうが

2019-11-18 00:10:00 | コラム
カレーに福神漬けがなくても、いっこうに構わない。

あったほうがいいけど、なくても憤慨(?)することはない。


けれども。

牛丼を「素のまま」(と、いうのかな)食べるというのは、やや・・・いや、ちょっと・・・、いや、かなり気が引ける。

生卵は要らんのよ、しかも自分は「汁だく」の反対「汁切り」注文するタイプでね。

その代わり、紅しょうがを阿呆のようにのせる。
とりあえず、肉が隠れるほどに。
半分くらい食べ終わったところで「追加のせ」するので、結果、自分だけで満タンの容器が3分の1くらいになる。
(トップ画像は、NPB NEWSからの借り物)

同じようなことでいえば。

焼きそばの青のりもそうかもしれない。


(大食い茶屋さんのブログより)

麺が見えなくなるほど、どっさりかけたい。

歯にくっつくとか、そういうこと考えずにかけたい。ひたすらかけたい。

でも紅しょうがに比べ、青のりって意外と高いんだよね。
自分はカップ麺の「一平ちゃん」をよく食べるのでドラッグストアで青のりも買うのだが、えー、この量でこんなにするのか! 2食で終わっちゃうじゃんか!! と驚いたことがある。(一般のひとにとっては、たぶん20食分)


まぁ、そんなヤツですよどーせ。

かつて有吉ちゃんが、ピザにかけるタバスコのことを「俺はタバスコを味わいたくてピザを食べてる。ピザのほうが添え物なんだよ」といってマツコちゃんでさえ引いたことがあるが、それと同じことかな?

ちょっとちがうか、あのひとは調味料依存症っていってたし。


どちらにせよ。
MDMAのように違法じゃないのだから、いいっしょ?




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なにを、どうやって聴くのか~19年度総括(6)~

2019-11-17 00:10:00 | コラム
本年度の総括、第6弾は音楽。

今年買ったCDは、林檎様のベストとPerfumeのベストのみ。



それしか聴いていないのではなく、それ以外は配信であると。

おじさんだけど、なんとか現代についていってます、、、みたいなところか。

まぁCDを買ったとしても、すぐパソコンに落とし込みUSB経由でスマホやタブレットと同期するわけでね、あとはジャケットを飾るだけだもの、やっていることは「配信、と同じようなこと」なわけでして。



※映画のサウンドトラックも含まれるため、オリジナル楽曲とはかぎりません


(1)『浪漫と算盤』(椎名林檎と宇多田ヒカル)

たいへん豪華な組み合わせ。

こういうのって、どっちが声をかけるのかな。




(2)映画『ジョーカー』サウンドトラック

絶妙な選曲。

とくにクリームの『ホワイトルーム』はね、流れることが分かっていてもゾックゾク。


(3)『ATLAS』(PassCode)

楽曲もよいのです、ビジュアルだけじゃなくってね。




(4)『海の幽霊』(米津玄師)

映画『海獣の子供』主題歌。

もう、無視出来ない存在。


(5)映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』サウンドトラック

さすがQT、耳のよさは健在。




(6)『忘れられないの』(サカナクション)

実験精神を失わない山口さん、大好きです。



(7)『Perfume The Best ”P Cubed”』(Perfume)

ボリュームたっぷりのベスト3枚組。

もう30歳なんだよね、彼女たちも。


(8)『Kind PEOPLE』(BiSH)

これまた、もう無視することは出来ない存在に。

「BiSH芸人」が放送されたおかげで、売り上げも好調だとか。




(9)映画『サスペリア』サウンドトラック

レディオヘッドのトム・ヨークが担当。

奇天烈な物語に、このひとの音楽性がぴったりとマッチしていてグー。




(10)『How Do You Sleep?』(サム・スミス)

久しぶりに聴いたが、やっぱりこのひとの声はよい。

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一瞬の芸術~19年度総括(5)~

2019-11-16 00:10:00 | コラム
本年の総括、第5弾はスポーツ。

格闘技LOVEゆえに「そっちより」に偏りがちだけど、バランス感覚を大事に選出してみたよ!!


(1)井上尚弥VSノニト・ドネア…ボクシング 『WBSS決勝戦』(11.07)

ドネアが最高の状態に仕上げてきたからこそ展開された、しびれる死闘。

初めて顔に傷を負う尚弥くんに、一瞬、ロッキーと対戦したドラゴがかぶった。

しかしそこからリカバリ出来るところが、尚弥くんのすごいところなのでしょう。


(2)堀口恭司VS朝倉海…MMA 『RIZIN.18』(08.18)

衝撃の結末に名古屋が沸いた。

あのカウンターを放つために、ひたすら練習を繰り返してきた海くんの作戦勝ちということか。

一瞬の芸術を目撃し、震えましたよマジで。




(3)渋野日向子の全英女子オープン優勝…ゴルフ

ゴルフは分からないが、プレーを見つづけたいと思わせる魅力がありますね彼女には。




(4)イスラエル・アデサンヤVSロバート・ウィテカー…MMA 『UFC243』(10.06)

特殊効果なしの驚異的な身体能力に驚嘆、格闘技というよりサーカスを見ている感じか。


(5)ラグビー日本代表、8強進出…ラグビー W杯

盛り上がってよかった。

シロート目から見ても、確実に4年前より強くなっていた気がする。

ってことは、4年後・・・だよね。


(6)ロシア女子の脅威…フィギュアスケート

ジュニアからシニアにあがった子たちの動きが、ヒトっぽくなくて恐怖すら感じる。

負けるな紀平ちゃん!!




(7)堀口恭司VSダリオン・コールドウェル…MMA 『Bellator222』(06.14)

リングでもケージでも最強の挑戦者を退けた。

海外の興行で、日本人の勝ち名乗りを聞くのは気持ちがいいものですなぁ!!


(8)卓球女子、つづく中国との対決…卓球

伸び盛りの「みまひな」でさえ、中国には歯が立たない。

でも、よい勝負を繰り広げることもあるからね、来年のTOKYOに期待したい。




(9)女子代表の世代交代…レスリング

伊調馨の代表落選って、なかなかにショッキングだった。

最強神話が永遠につづいてほしいと思う反面、それじゃあ世代交代出来ないしね。


(10)村田諒太VSロブ・ブラント…ボクシング WBA世界ミドル級タイトルマッチ(07.12)

来月、防衛戦があります。

がんばれ!!

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『なにを、どうやって聴くのか~19年度総括(6)~』
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