本年度の総括、第3弾は「本」。
活字以外も含まれるけれど、基本は活字。
(今年はきちんと漫画を読まなかったので、漫画はパス!)
ときどきメディアで「活字離れ」みたいな特集が組まれ、1ヵ月に1冊も読まないひとが多いことを「こりゃ大変だ!」などとまとめていたりする。
その理由に挙げられるのが「スマホ」なのだが、ネットのコンテンツだって「よみもの」が多いのだから、活字ではないものの文章には触れているわけで。
だから、そこまで「こりゃ大変だ!」ということにはならないと思う。
ただ、それでも。
ネットに夢中になっているから「読書にあてる時間がない」という意見があったとして、いやいや、文章に触れることが好きであれば、その気になればいくらだって本を開くことが出来るはずだけど・・・? とも思うけれどね。
※今年「読んだ」10選であり、今年「発表された」ものとはかぎりません
(1)『孤独の意味も女であることの味わいも』(三浦瑠麗・著、新潮社)
えぇ、はっきりいいますよ。
最初はこのひとのビジュアルから入った。
また、様々な分野で発言するから、ときどきは「は?」と思うことがある。
ただ、そういうアレヤコレヤを置いておいて、この本には胸を打たれた。
彼女を批判するときに「安倍の女」みたいなことをいうひとが居るが、なんて下品で前時代的な性差別的発言だろうと呆れてしまう。
(2)『このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景』(滝沢秀一・著、白夜書房)
お笑いコンビ・マシンガンズの滝沢ちゃん(有吉ちゃんの後輩)が、芸人だけでは喰えずゴミ収集の仕事を始めたのは随分前だった。
文才もあった彼は、この職業の日常をユーモラスに綴って徐々に評価を得るようになっていく―その過程を知るものにとって、現在の活躍はほんとうにうれしい。
マシンガンズの芸風は好きじゃないけど笑
(3)『肉声 宮﨑勤 30年目の取調室』(安永英樹・著、文藝春秋)
世代的に、社会を震撼させた事件というと、この男の犯罪になる。
この男を取り上げた本はすべて読んでいると思うが、本作は『M/世界の、憂鬱な先端』の次に読みごたえがあった。
(4)『108(イチマルハチ)』(松尾スズキ著、講談社)
映画が公開中だが、その原作版。
スズキのエキス? が濃厚で、好きは大好き、嫌いは大嫌い。という小説になっている。
自分のなかでは、今年読んだ小説のなかでぶっちぎりの面白さ。
(5)『殴り合いの文化史』(樫永真佐夫・著、左右社)
暴力ではなく、「拳闘」というスポーツが出来上がるまでの解説。
「この世界のひと」という自覚があったのに、知らないことばかりで恥ずかしかった!!
(6)『火将ロシエル写真集「ROSIEL」』(山口北州印刷株式会社)
男の子だもん?? こういうのも入れないとね。
(7)『「最前線の映画」を読む』(町山智浩・著、集英社インターナショナル)
多作のひとなので、なかなかすべての文章に目を通せない。
しかもTwitterの投稿数も多いし、いつ寝てるのだろう。
※レオンLOVEのひとが嫌う解説・笑
(8)『ルールメイキング:ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論』(齋藤貴弘・著、学芸出版社)
じつをいうと「まちがって手に取った」本だった。
阿呆丸出しだが、「ルームメイキング」だと思ったのだよね、おや、これはラブホテルのマネージャーとして読んでおくべきだろう! って。
でも読んでよかった、風営法改正は「いま、自分が住む世界」とは無縁ではないので。
(9)『アメリカ人の見たゴジラ、日本人の見たゴジラ』(池田淑子・編、大阪大学出版会)
比較文化論のような構成を取っているので、興味は尽きず一気に読めた。
(10)『殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―』(長谷川博一・著、新潮社)
おおいに同情する背景があったところで、これを読んでもキチガイはキチガイ。
とは思うものの、そうやって切り捨てるだけでは明日が見えてこない。
そう、やっぱり「凶悪な犯罪者も」「みんな昔、子どもだってね」なのだ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『可能性は、無限大~19年度総括(4)~』
活字以外も含まれるけれど、基本は活字。
(今年はきちんと漫画を読まなかったので、漫画はパス!)
ときどきメディアで「活字離れ」みたいな特集が組まれ、1ヵ月に1冊も読まないひとが多いことを「こりゃ大変だ!」などとまとめていたりする。
その理由に挙げられるのが「スマホ」なのだが、ネットのコンテンツだって「よみもの」が多いのだから、活字ではないものの文章には触れているわけで。
だから、そこまで「こりゃ大変だ!」ということにはならないと思う。
ただ、それでも。
ネットに夢中になっているから「読書にあてる時間がない」という意見があったとして、いやいや、文章に触れることが好きであれば、その気になればいくらだって本を開くことが出来るはずだけど・・・? とも思うけれどね。
※今年「読んだ」10選であり、今年「発表された」ものとはかぎりません
(1)『孤独の意味も女であることの味わいも』(三浦瑠麗・著、新潮社)
えぇ、はっきりいいますよ。
最初はこのひとのビジュアルから入った。
また、様々な分野で発言するから、ときどきは「は?」と思うことがある。
ただ、そういうアレヤコレヤを置いておいて、この本には胸を打たれた。
彼女を批判するときに「安倍の女」みたいなことをいうひとが居るが、なんて下品で前時代的な性差別的発言だろうと呆れてしまう。
(2)『このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景』(滝沢秀一・著、白夜書房)
お笑いコンビ・マシンガンズの滝沢ちゃん(有吉ちゃんの後輩)が、芸人だけでは喰えずゴミ収集の仕事を始めたのは随分前だった。
文才もあった彼は、この職業の日常をユーモラスに綴って徐々に評価を得るようになっていく―その過程を知るものにとって、現在の活躍はほんとうにうれしい。
マシンガンズの芸風は好きじゃないけど笑
(3)『肉声 宮﨑勤 30年目の取調室』(安永英樹・著、文藝春秋)
世代的に、社会を震撼させた事件というと、この男の犯罪になる。
この男を取り上げた本はすべて読んでいると思うが、本作は『M/世界の、憂鬱な先端』の次に読みごたえがあった。
(4)『108(イチマルハチ)』(松尾スズキ著、講談社)
映画が公開中だが、その原作版。
スズキのエキス? が濃厚で、好きは大好き、嫌いは大嫌い。という小説になっている。
自分のなかでは、今年読んだ小説のなかでぶっちぎりの面白さ。
(5)『殴り合いの文化史』(樫永真佐夫・著、左右社)
暴力ではなく、「拳闘」というスポーツが出来上がるまでの解説。
「この世界のひと」という自覚があったのに、知らないことばかりで恥ずかしかった!!
(6)『火将ロシエル写真集「ROSIEL」』(山口北州印刷株式会社)
男の子だもん?? こういうのも入れないとね。
(7)『「最前線の映画」を読む』(町山智浩・著、集英社インターナショナル)
多作のひとなので、なかなかすべての文章に目を通せない。
しかもTwitterの投稿数も多いし、いつ寝てるのだろう。
※レオンLOVEのひとが嫌う解説・笑
(8)『ルールメイキング:ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論』(齋藤貴弘・著、学芸出版社)
じつをいうと「まちがって手に取った」本だった。
阿呆丸出しだが、「ルームメイキング」だと思ったのだよね、おや、これはラブホテルのマネージャーとして読んでおくべきだろう! って。
でも読んでよかった、風営法改正は「いま、自分が住む世界」とは無縁ではないので。
(9)『アメリカ人の見たゴジラ、日本人の見たゴジラ』(池田淑子・編、大阪大学出版会)
比較文化論のような構成を取っているので、興味は尽きず一気に読めた。
(10)『殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―』(長谷川博一・著、新潮社)
おおいに同情する背景があったところで、これを読んでもキチガイはキチガイ。
とは思うものの、そうやって切り捨てるだけでは明日が見えてこない。
そう、やっぱり「凶悪な犯罪者も」「みんな昔、子どもだってね」なのだ。
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明日のコラムは・・・
『可能性は、無限大~19年度総括(4)~』