Cape Fear、in JAPAN

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映画監督別10傑(65)ジョン・ランディス

2019-11-19 04:39:53 | コラム
~ジョン・ランディスのキャリア10傑~

趣味の悪い表現になるけど・・・
「事故」で不調になった映画監督といえば、日本では井筒和幸、ハリウッドではジョン・ランディスの名前がいちばん最初に挙がる。

ともに撮影中に死者を出してしまった経験を持ち、責任を問われ裁判を経て、なんとか持ち堪えるものの不調にあえぎつづける…。

井筒さんは完全復活したものの、ランディスは「完全」とはいえないのかな。

現在69歳、コメディを得意とするひとなので、そんな過去を持つと「こころから笑えるもの」は創り難いのかもしれない。


(1)『大逆転』(83)

事故は、まさにこの年に起こった。
それは後述するとして、本作を観ると、じつにもったいない才能の持ち主だなぁと。

たった1ドルの賭け「人間、出世するのは血統か環境か」のために、エリート社員とホームレスが入れ替わる。

そのことを知った当事者ふたりによる復讐劇がテンポよく描かれ、誰もが楽しめる快作に仕上がっていた。

エディ・マーフィも好演しているが、それよかジェイミー・リー・カーティスがキュートで参ってしまう。




(2)『スリラー』(83)

マイケル・ジャクソンの「超特大」ヒット曲は、このPVの効果もあったのでしょう。

これまた同年に制作されているのだから、83年のランディスは天国と地獄を味わった、、、ということになる。


それでは、ノーカットでどうぞ。




(3)『アニマル・ハウス』(78)

大学内のクラブを舞台としたハチャメチャなコメディ。

物語というより、怪優ジョン・ベルーシのパフォーマンスを楽しむ映画かと。


(4)『サボテン・ブラザーズ』(86)

無声時代だったころに活躍した西部劇の俳優3人が、メキシコの小さな村で実際に用心棒になってしまうコメディ。

日本のドラマでも使用された「スリーアミーゴス」ということばは、この映画から。


(5)『ブルース・ブラザース』(80)

歌って踊る、ゴキゲンな痛快コメディ。


いちばん好きなナンバーは、やっぱりこれかなアレサ・フランクリン♪




(6)『トワイライトゾーン/超次元の体験』(83)

主演俳優のヴィック・モロー、子役2人を乗せたヘリコプターが墜落し、3人の命が失われてしまった。



オムニバス映画としての完成度はたいへん高い・・・からこそ、いろいろ悔やまれてならない。


(7)『星の王子 ニューヨークへ行く』(88)

エディ・マーフィが何役もこなしたコメディ。

いまになって、続編が制作されるとか??


(8)『狼男アメリカン』(81)

日本でもスマッシュヒットを記録した「ライト」ホラーであり、この成功から『スリラー』の演出家候補になった―とされているものの、最も評価すべきは特殊効果を担当したリック・ベイカーでしょう。

いま観ても、変身場面は迫力あります。


(9)『眠れぬ夜のために』(85)

事故後の復帰作。

沢山の映画関係者がカメオ出演―ジョナサン・デミ、クローネンバーグ、エイミー・ヘッカリング、ロジェ・ヴァディム、ドン・シーゲル―しているところは、やはり、ランディスを励まそうとしてのことか。

物語以上に、そこに感じ入ってしまう。。。


(10)『スパイ・ライク・アス』(85)

スパイを題材にしたコメディ。



主題歌はポール・マッカートニーが担当、
これまた映画関係者が多数カメオ出演していて、いちばん驚いたのはコーエン兄弟の兄ジョエルの運転手役だろうか。

それにしても。
主演のチェビー・チェイスって好きなのだけど、日本ではイマヒトツどころか無名なのよね残念!

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明日のコラムは・・・

『映画の顔~19年度総括(7)~』
コメント (1)
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