建物が見えた!
もう少しでたどり着けるぞ
気を取り直して、最後の階段を登る
崩れかけた階段が月日の流れを感じさせる
昔からこうやって村人達を受け入れてきたのだろう
見ると、こぢんまりとしたたたずまいながらも
日光の陽明門のような立派な作り
ど派手な色彩に圧倒される
隙間からのぞくと中もど派手で美しい
日本独特の わび、さび とは無縁のせかいだ
これはお寺とか神社という概念とは違う
いわゆる「お宮」なんだね
以前初めて見て驚かされた →聖天宮 に似ている
標高とともに、わざわざ東経・北緯の記された標識は
ここが占いにより建立場所を限定した
スピリチュアルスポットだということを示している
村人達は昔から、ことあるごとに幾度となくこの山に登り
祈り、懺悔し、祝い、貧しくとも希望を失わずに生活していたに違いない
信仰心をほとんどなくしたオヤジ達は
眼下に広がる町並みを見下ろしながら
涼しいそよ風に身をゆだね
久しぶりの山登りで吹き出した汗が引くのを
じっと待つのであったのでR。。