ムラサキケマンは私の好きな雑草のひとつです。庭の草取りをするときもムラサキケマンは取らずに残しています。
ムラサキケマンって、スプリングエフェメラルですから春が終わって初夏には姿を消してしまいます。
でも冬のさなかの今、ムラサキケマンが庭に置いたシラーシベリカの鉢に、ほら、こんなに密に生えています。
どうして生えているのが鉢の半分なのかは分かりませんが。
(シラーシベリカも生えてきたみたいで、緑色の芽が見えます。)
ムラサキケマンって不思議な植物です。ウィキペディア ★から引用してみますね。
「生活史 一般にこの植物は越年草といわれるが、実際にはもう少し複雑な生活史を持っている。この植物の種子は6月頃に成熟するが、これは発芽するのは翌年の春で、初夏まで成長した後、地上部は枯れ、地下に団子状の塊茎を残す。これが再び活動するのはその年の秋で、数枚の葉を出して年を越し、春になると花茎を立てて花をつけ、結実すると全体が枯れる。」
つまり鉢に今生えている灰色の葉をした子供たちは去年の春発芽した。種として実ったのはその前、一昨年の初夏ということになります。
それに知っていますか?種が実るとムラサキケマンのさやは、ホウセンカのように種をなるたけ遠くにとばすためにパチンパチンと勢いよくはじけて種飛ばすんです。
(まったくの蛇足ですが、ネットでこの種を10粒 800円で売っているのでびっくり。ムラサキケマンが身近にない方の中にほしいひとがいるかもしれませんが、800円は高すぎです)