東京国立博物館で開催していた縄文展に行ってきました。
最終週の8月29日、曇っていて、それほどの暑さでなかったので、午後ひとりで行きました。
チケットを買うのに20分くらい行列。なかも混雑していて、特に土偶の部屋は大混雑。
出口手前に写真を撮っていい土偶と土器が展示してあったのですが、撮り(れ?)ませんでした。
展示品の数が多く、じつに見答えがありました。
1万年前の壊れやすいだろう土器があのように完璧な形で今あることが驚きでした。
以前テレビ番組で青森の三内丸山遺跡について知ったときも同じように驚き、縄文時代に強くひかれたのでした。そんなこともあって、縄文展には行かなければと思っていたのでした。
縄文時代は気候が温暖で、豊かな自然から魚や獣、植物を得て、また狩猟、採集だけでなく栗の木などの栽培もされていた持続可能(というのかしら)な社会だったそうです。
弥生時代のような身分の上下もなく、争いのない(その証拠に武器が発掘されていない)社会で世界的に注目されている、しかも土器に見るように単に目的を満たすだけでない美しさを理解し、作り出す人々の集団であった、そういった意味のことを、確かイギリスの考古学者が語っていました。そのような社会が遠い過去にこの日本にあったことに驚き、縄文時代にひかれるようになったのでした。
「縄文展」は社会や暮らし部分は意識的に(多分)触れずに、「美」をどんと中心に据えた展示に徹底していました。圧倒的な美しさの力がありました。
国立博物館のユリノキ。いつ見ても見事です。
説明板に「明治8,9年頃渡来した30粒の種子から育った1本の苗木が明治14年に現在地に
植えられたといわれ」る、とありました。
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