師走雑感'21

　いつの間にか年越しを76回経験する晦日を迎えた。

子供の頃は一年で最も気分が高揚したものだった。餅をついて、松飾を掲げ、きれいな風呂に入り、和紙の姿見で体を清め、ご先祖様に感謝し、いつにないご馳走を頂き、紅白歌合戦を見、ゆく年くる年で締める。

寺なのに神様も祀ってあった。その頃は不思議に思わなかったが、今思えば日本的な多信仰精神が持ち込まれたのだろうか？

　この一年を振り返っても全く記憶が薄っぺらである、Covid19は人々の生活を相当狂わせてしまったのではないだろうか？

1ヶ月前までのWHOの発表で世界死者数514万人は"スペイン風"程ではないが、今月にはオミクロンと形を変えた変異株が広がり始めた、いずれも感染症の恐ろしさに世界は日常を取り戻せないでいる。

　私共もこの地に住まいして45年、二度目に建て替えた家も28年になる。今日は近くの神社の新年初詣の準備ボランティアに行って来た。

　氏神様にお願いすることは、コロナ感染症の終息だけである。

　今宵は一年の無事を濃い女房と祝杯をあげようかな( ◠‿◠ )

                                =おわり=