暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

秋の風が・・・

2024年08月08日 | 暮らし

 

 

残暑 御見舞い申し上げます

 

毎日「熱中症警戒」アラートが出され、相変わらずの猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

暁庵の茶道教室が夏休みに入りました。買物と病院以外は自宅の冷房の部屋でのんびりと過ごし、時折、オリンピックの競技を手に汗して応援しています。

昨日(7日)は立秋でした・・・早速に古今集をひも解くと、次の句が目に飛び込んできました。

  秋立つ日、詠める

    秋きぬと 目にはさやかに見えねども

       風の音にぞ おどろかれぬる    藤原敏行 (古今集)

 

涼やかな秋風が恋しい~と思っていると、窓からさやさやと・・・。

 

          (「虫の音」  山本和夫画)

もう1つ、

  額田王、近江天皇を思ひて作る歌

   君待つと 我が恋ひ居れば 我が宿の 

      簾動かし 秋の風吹く      額田王 (万葉集)

【通釈】あの方が早くおいでにならないかと、恋しくお待ちしていると、我が家の簾がそよそよと動き――あの方かと思ったけれど、お姿はなく、秋風が吹くばかり。(千人万首より)

 

     (風を感じる写真を撮るのは難しいですね・・・)

 

秋の風が少しでもお心に届いたら嬉しいです。   

 

昨年5月の初風炉の茶事から始めた立礼の茶事(全10回)が6月30日の「雨月の茶事」で終了し、安堵と共に達成感を感じています。

燃え尽き症候群にならないように、次のゆるやかな課題を夏休み中に考えてみよう・・・と思っていますが、はてさてどうなりますか??