お茶菓子に、能登の引っ張り餅というのを貰った。
関西では、引っ張り餅というのは葬式の時に食べるものだそうだ。これはそういうものではないので、別に気にならない。
なんでそんな話題になったかというと、こんな雨の中、向かいの墓場で朝から穴掘りしているのが見えるからなのだ。「おんぼさん」と呼ばれる風習で、3人一組で土葬の墓穴掘りだそうな。京都府はまだ火葬しなくて良い地域が残っているために、時々見られる。朝から掘って、前の人の骨が出てきたら丁寧に避けておいて、一人分を掘り進めなくてはいけないので、重機で簡単にともいかないのだそうな。
それだけの重労働なので、終わるとたらいに塩水で足を洗って、一番風呂に入れて貰って、他の作業にあたった近所や親戚も集まって100人分くらいの接待を隣組の奥さん方が出て朝から晩までせねばならんとかで、たいへんだなあ。
その後も竹細工で49分割の何かを作るだとか、紙の巻き方がどうこうとか、そんなしょっちゅう人が死ぬわけでもないので覚えていられないものの、紙に書き残すのは禁じられているとか、葬送文化の秘術が伝わっているように思える。
おぼろげな記憶の口伝のために、どんどん変化していくのだろうが、一山越えた隣の市とは共通性がある一方、伊賀は棺桶の中での足のたたみ方が全然違うとか、系統が全く違うらしい。これ絶対研究対象になるよなあ。こんなの残ってるところ、日本じゃもう少ないんじゃないかしらん。
関西では、引っ張り餅というのは葬式の時に食べるものだそうだ。これはそういうものではないので、別に気にならない。
なんでそんな話題になったかというと、こんな雨の中、向かいの墓場で朝から穴掘りしているのが見えるからなのだ。「おんぼさん」と呼ばれる風習で、3人一組で土葬の墓穴掘りだそうな。京都府はまだ火葬しなくて良い地域が残っているために、時々見られる。朝から掘って、前の人の骨が出てきたら丁寧に避けておいて、一人分を掘り進めなくてはいけないので、重機で簡単にともいかないのだそうな。
それだけの重労働なので、終わるとたらいに塩水で足を洗って、一番風呂に入れて貰って、他の作業にあたった近所や親戚も集まって100人分くらいの接待を隣組の奥さん方が出て朝から晩までせねばならんとかで、たいへんだなあ。
その後も竹細工で49分割の何かを作るだとか、紙の巻き方がどうこうとか、そんなしょっちゅう人が死ぬわけでもないので覚えていられないものの、紙に書き残すのは禁じられているとか、葬送文化の秘術が伝わっているように思える。
おぼろげな記憶の口伝のために、どんどん変化していくのだろうが、一山越えた隣の市とは共通性がある一方、伊賀は棺桶の中での足のたたみ方が全然違うとか、系統が全く違うらしい。これ絶対研究対象になるよなあ。こんなの残ってるところ、日本じゃもう少ないんじゃないかしらん。