ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

静岡県清水町にある柿田川湧水群の透明度が高い清流を楽しみました

2012年04月03日 | 旅行
 静岡県清水町伏見にある柿田川公園の一部から湧き出る湧水群と柿田川(かきたがわ)上流部を見ました。驚くことに、柿田川公園は国道1号線に面しており、国道1号線の片側(南側)の急斜面から、柿田川がいきなり始まります。

 柿田川公園の第一展望台から、柿田川の流れの源をつくる湧水群を見下ろすことができます。水深20から30センチメートルぐらいの透明度の高い砂地から湧き出る清水です。柿田川の始まり部分です。





 水の透明度が高いために、川底が“地面”と感じるように見えています。川底で砂が舞い上がっている所が湧き水が吹き出ているところです。

 この近くの斜面からも勢いある水流の小川が何本も流れ込んでいます。柿田川公園の第一展望台から見下ろせる川幅100メートルぐらいの川が柿田川の始まりです。この第一展望台には、柿田川湧水群の清流を取り戻したナショナルトラスト運動を支えているボランティアの方々がこれまでの経緯を説明してくれます。



 澄み切った川の始まりには、カワセミがいました。カワセミは対岸のかなり遠くを飛んでいたために、撮影はできませんでした。たまに、ヤマセミも出現するそうです。ウグイスやコゲラ、シジュウカラ、セグロセキレイなどが始まり部分の川辺やそこに生えている木々の中にいました。

 少し下流にある第二展望台の真下にある円筒状の水源(湧水)からは、多量の湧き水が流れ出しています。日陰で少し暗い深めの水源の中に小魚が多数、泳いでいました。

 さらに少し下流側にある“湧水広場”からは、清流が渾々と流れる柿田川が見えます。カワウが何羽か潜っています。カワウの動きから、清流の中にアブラハヤなどの魚が多くいると推測できます。





 湧水広場の近くの岸辺に1本のヤマザクラと推定される木があり、白い花をたくさん咲かせていました。



 第一展望台から100数10メートルぐらい下流に当たる湧水広場から見える柿田川は、既にちょっとした川幅になっています。その理由は、東洋一の湧き水量となる1日当たり100万トンの湧き水が流れ込んでいるからです。

 この富士山からの伏流水が豊富な水量のために、水温は季節を問わず15度(摂氏)前後を保つそうです。清流の水中にミシマバイカモが育っているそうです。開花期にバイカモの花を見てみたいものです。

 柿田川は1.2キロメートル下ると、狩野川に合流して柿田川ではなくなります。柿田川湧水群の清流は、後世に残したい風景です。