東京都千代田区大手町の地下通路は、高層ビル建設によって変化しています

　東京地下鉄（東京メトロ）の丸ノ内線の大手町駅から東京駅、銀座駅までは、地下通路が延々と続く、長い地下街が発達しています。東京都千代田区大手町から丸の内、銀座を結ぶ地下通路です。

　約30年ぐらい前に、大手町界隈に勤めていたために、この地下鉄の駅を結ぶ地下通路をどう歩くかは、大手町を移動する一つのノウハウとして知っているつもりでした。

　その大手町界隈は、最近10年間は新しい高層ビル建設が続いています。



　JR東京駅前の丸の内に、2002年に丸ノ内ビルディング（通称　丸ビル　地上37階建て）が建て直され、さらに2007年に新丸ノ内ビルディング（通称　新丸ビル　地上38階建て）が高層ビルに建て直されたころから、大手町と丸の内の両界隈のビルは、次々と高層ビルに建て直され、以前の知っているビル街ではなくなっています。

　例えば、大手町では、大手町ビルと新大手町ビル以外は、ほとんどが高層ビルに立て直されたと感じるほどです。近くのアーバンネット大手町ビル（地上22階建て）が古くからあったと感じるほどです。アーバンネット大手町ビルは1990年に建て替えられました。新設当時はかなり高層のビルと感じました。

　この結果、大手町の各大手町駅を結ぶ地下通路がいくらか変わり、以前の勝手知ったる通路では無くなり始めています。

　大手町駅という駅は、丸ノ内線、千代田線、東西線、半蔵門線に、東京都交通局（都営地下鉄）の三田線の五つの駅で構成され、それぞれの大手町を結ぶ地下通路が設けられています。

　例えば、大手町の一番北側の丸の内線の大手町駅などにつながる地下通路は、大手町ファイナンシャルシティノースタワーと同サウスタワー（それぞれ地上30階建て）の地下階につながっています。以前は、日本経団連ビルや日本経済新聞社ビルなどが建っていた地域が、再開発された場所です。

　大手町の日比谷通りと永代通りの大手町交差点に面して立つ、大手町ファーストスクエアのウエストタワーとイーストタワー（それぞれ地上23階建て）の地下階につながる地下通路がいくらか変わり始めています。ここは、以前は、三菱金属（現・三菱マテリアル）ビルなど数棟が立っていた場所です。



左側の高層ビルが大手町ファーストスクエアのウエストタワーです。　

　大手町交差点の向かいにあった、堂々たる由緒ある建物だった三井住友銀行東京営業部のビルは現在、別の高層ビルに建て直されている最中です。



　三井住友銀行本店はその向かい（皇居より）の新しい高層ビルに移転しています。以前は、NKK（日本鋼管）ビルだった跡地に建った新しいビルです。

　この三井住友銀行本店ビルのさらに皇居寄りのパレスホテル東京も再建されています。

　2000年以降の高層ビルによる再開発によって、大手町と丸の内は、高層ビル群が林立する街なっています。これは日本の成長を表すものなのかどうか考えています。