新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

当たらなかった天気予報

2015-02-19 08:58:17 | コラム
天気予報に振り回された:

「頂門の一針」第3575号で主宰者も触れておられたことだが、昨18日は天気予報が病み上がりの当方を振り回してくれた。昨日は退院後1週間目の「外来でのリハビリテーションの予約」があり、雪も降り始めているかも知れない午後3時に国立国際医療研究センター病院(NCGM)に出掛けねばならなかった。テレビ各局の予報士たちは大雪か雨をこれでもかと言わんばかりに予測し、しかも同時に5度以下の寒さを強調し、それでなくてもその悪条件下で出ていかねばならない私を限りない不安に陥れてくれた。いっそ、無断欠席しようかとすら考えた瞬間もあった。

何が怖かったのかと言えば、13年の夏に苦しめられた「気象病」に陥ることで、家の内外での激しい気温の落差で風邪を引く危険性を怖れたのだった。即ち、心臓が弱った身体で風邪を引けば即刻肺炎を誘発し生命の危機を招く危険性があると言うこと。正直に言って心底恐ろしかった。とても600~700メートル先の大久保通りまで歩いてバスに乗る勇気などなく、グリーンキャブのタクシーを呼んでNCGMに出掛けた。一種の賭のような恐ろしさすら感じながら。

寒さに備えて思い切り厚着をしたせいもあったか、外は予報士が言うほど寒くはなく何の問題もなく10分ほどで到着し、無事にリハビリテーション室に向かった。そこには6人ほどの循環器科の患者が集められており、約20分間のストレッチで身体をほぐしてから身体の状況(回復の状況か?)に合わせてペダルに負荷をかけられるようになっているエアロバイク(自転車でも良いか)を心電図をつけて15~20分間こぎ続けるのだ。開始の前後には血圧と心拍数を計る。

当方は退院前の15分間で25ワットの負荷だったものが、20分で30ワットに上げられていた。実は13日に発症していた石灰性腱炎のためにストレッチは一部省略せねばならなかったが、エアロバイクは無事にこぎ終えて心地良い汗までかいていた。前後の血圧も正常で一安心だった。これから先は当分の間、一週間毎にこの外来でのリハビリテーションを続け、本格的な社会復帰?を目指して行くのである。

この約50分ほどの運動には各人の病歴を把握した療法士の他に循環器科のかなり偉い先生が立ち会われ、各人の運動前後の状況を確認しておられるので、安心して運動をしていられるように配慮されているのには「流石、NCGM」感心している。当方の次回は25日が予約されているが、当日の天候が安定していることを切望する。予報士に振り回されるのはもう沢山だ。

ところで、天気予報だが、帰りのタクシーの運転手さんも「今日は恐らく雪など降らない。予報士たちの騒ぎ過ぎだ」と大いにに批判的だった。同感だ。暖房が良く聞いている院内では厚着を反省させられたほどだったが、この場合は「過ぎたるは及ばざるもの」の正反対(テレビに出る連中は何故「真逆
等と言う奇妙な言葉を使うのか!)で、外気温との落差を感じることなく帰宅出来た。

実は、かなり激しく雨が降っていた往路のタクシーは暫くぶりに大久保通りを走ったのだが、新大久保駅に近い東側の歩道には若い女性が寒空をも顧みずに長蛇の列を作っており、運転手さんも「誰か韓国のスターでも来ているのか。それにしても彼等は熱心で懲りていない」という感想を洩らしていた。これにも同感だった。何時まで経っても彼女らの脳裏には日韓関係も何もない模様だ。

昨日が退院以来初の言わば公式の外出だったが、無事に予定を終えた帰宅出来ただけで十分に満足出来た。だが、未だ未だ一般人(健常者か?)の仲間入りにはほど遠い状態にあるのではないかと反省させられる手続きなどの(物理的なとでも言うか)細かい失敗があって、これから先もそういう点に気を配っていかねばならないと痛感させられた2時間半だった。同時に、天気予報を過信してはならないかと痛感している。