新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

マスコミの報道の姿勢は偏っていないか

2023-10-01 06:37:47 | コラム
彼らは何故立教大学総長の自宅に押しかけないのか?

立教大学の野球部で、上級生が1年生の部員を傷つける暴行をしたことが問題にされている。その件で、野球部長と広報課長だけの記者会見を開いて「謝罪した」と殆どのテレビ局が報じた。だが、私が見ていても具体的な内容に乏しく、ただ単に形式的に記者会見をしただけという印象だった。日大の場合には学連にお伺いを立てて、リーグ戦出場を控えたが、立大の場合は4年生の部員がリーグ戦出場を控えただけに止めた。

日本大学のアメリカンフットボール部の一件とは事の内容が異なるとは言え、日本大学は記者会見に理事長も学長も副学長も出席したのに、立教大学はお二方だけだった。私はこのことを問題にしようとは考えていない。疑問に感じたことはといえば、報道機関の姿勢である。日大の場合には日常的な実務に携わっておられるとは思えない林真理子理事長の自宅にまで取材に押しかけたのにも拘わらず、ここではそういう突っ込んだ取材はしていないのだ。

しかも、わが国のスポーツ界を代表するような競技である野球でのことなのに、未だに遺憾ながらマイナースポーツの域に止まっているアメリカンフットボール部の事件だと各社はあの総力取材であり、連日の報道である。彼らは立教大学野球部出身の名選手の名前など幾らでも挙げられるだろうが、日大フェニックスの過去の名QBの名前を5名でも上げられたら拍手喝采してやりたい。

それでも、彼らは何故か日本大学関連の事案だと、小説家として有名な林理事長を自宅にまで出かけて取材して「何も知らなかったのは無責任だ」というように報道する。会社組織で考えて見よ。実務の現場での案件を細大漏らさず社長に報告するかと。彼らテレビ局の者たちだって同様だろう。この辺りの姿勢を評して、私は彼らが偏向していると非難するのだ。彼らの反省を求めるのは誤りだろうか。



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