社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論イヴォン・シュイナード東洋経済新報社このアイテムの詳細を見る |
しばらく、小説の執筆だけに終始していただが、社会的側面で自分を鍛えるという観点から言うと、自分の頭の整理のためにも、適宜、書籍の整理を行うことは必要だということで、久しぶりに、ブックレビュー。
パタゴニアの経理者による自叙伝。創業から、現在に至るまで、リアルな生き様が描かれている。営業をする肩から、広報をする方、MDのかた、中小企業の経営層などに幅広く、読んでほしい本である。
新素材、新商品は用途を知らしめることが必要であるということ。
自分の規範に従いビジネスを構築していく過程。
不在の経営として、社員をサーフィンに活かせるという言葉の背景として、
社員に、責任、効率性、融通、協調性をもたせるために、自由闊達な風土にしていること。
よりよいカスタマーサービス、商品企画のために、消費者により近いライフスタイルを持っている人物のみをリクルートするということ。
理念の浸透の方法。
デザインとは、付け加えることではなく、余分な部分を削り取ること。
また、いっけん、日本のカタログ文化の中ではあまり意識されていない、45%をも企業姿勢、エッセイで飾るといった手法。ただ、商品の写真をディスプレイするのではなく、実際パタゴニアの商品が使われている現場で、生のパタゴニアを体現する人を掲載するという方法・・・
非常に勉強になる本である。