Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2014年10月号 [雑誌] | |
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ダイヤモンド社 |
★友だちのように接してほしい顧客とどう向かい合うか。
マーケティングを組織内の一つの機能と位置づけるのではなく、あらゆる企業行動を始める原点と位置づける必要がある。
個々の消費者がいつ、どこで、何をしているかを知るのは今や基本中の基本である。
<<マーケティング活動におけるハイパフォーマーとは?>>
我々が調査したハイパフォーマーは、消費者が何をしているかというデータを「なぜ」そうするかというナレッジに統合させる能力に優れている。そこから充足する最良の方法に関する新たなインサイトが生まれてくるのだ。
①ビッグデータと深いインサイト
たとえば、<ナイキ+>という一連のフィットネス製品やサービスは、アスリートを付き鵜動かす者に対する深い理解が、豊富なデータと結びついている。
②意義あるポジショニング
a.機能的ベネフィット
スターバックスのコーヒーを元気づけるために飲む
b.情緒的ベネフィット
顧客の感情面のニーズをどう満たすか
c.サステナビリティなどの社会的なベネフィット
③顧客との関係を強化する全方位的経験
◉本来マーケティングとは、顧客、時に広く社会に対して付加価値を生み出すための機能である。
⇒企業が果たすべき役割そのもの。
○マーケティング2.0
消費者のニーズを起点としたマーケティング
消費者主導のマーケティングでは、企業は何より勝者のニーズを汲み取ることが大切になる。
⇒消費者一人ひとりに着目する方向性から生まれたのは、CRM(顧客関係管理)や、LTV(顧客生涯価値)といった考え方。
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市場の成熟度合いによって、消費者が求める価値が異なってくる。
○マーケティング3.0
製品中心でも、消費者志向でもなく、価値主導のマーケティングだ。
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マーケッターの役割とは、消費者の深層心理、潜在ニーズを見抜くことにある。
消費者としてではなく、全人的な生活者としてユーザーを捉える必要性。
□マーケティング3.0の事例
ネスカフェアンバサダー
背景;
コーヒーの微妙な質の差だけではビジネスが成り立たなくなって来ている。オフィスにおいてもコスト削減の波から、無料コーヒーが消えていく。
ネスカフェアンバサダーはひとつ20円という価格と、マシンの周囲に人が自然に集まる=コミュニティをオフィスに取り戻したいという欲求をうまくとらえた。
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<顧客ロイヤリティを高めるために>
企業はユーザーをもっと巻き込み、関わらせなければならない。顧客がより良い人生を楽しめるように興味をひくコンテンツを提供しなければならない。
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<コンテンツマーケティング>
・スターバックスがコーヒーに関する興味深い歴史を顧客に語ったり、世界各地のコーヒー豆の違いを説明したりすること。
・コカコーラは若いコーラファンのためにFacebook上で新しいアイデアや活動を報告している。
・ポルシェはドイツにて、レースコースを設け、見込み客がポルシェを運転する歓びを味わえるようにしている。