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ハリネズミの願い
①この本
臆病で気難しいあなたのための物語。
ハリネズミの迷いと、思索。
孤独と思索。
ハリネズミと、それぞれの個性がある動物たち。
訪問の利点と難点 59
かもしれないとの思索と対話。
0-0-0書き出し
★★★ぼくのハリは挑戦なんだ。73
ぼくは存在している。
ぼくにハリがついていなければなにもかにもがどんなにちがっているだろう。105
自分のハリは支えであり、頼みの綱だった。<頼みの綱>がなんなのか、わからなくてもそうなのだ。166
孤独は、ハリのようにぼくの一部なのだと思った。ハリのかわりに翼をもっていたら、ぼくはこれほど孤独ではないだろう。どこにでも飛んでいけたら、なにかを強く望む必要もないだろう。10
—-
ぼくにはハリがあって、それでもだれかにあそびに来てほしい。でもやっぱりだれにも来て欲しくない・・・。116
<あとで>。<あとで>は存在しないんだ。<今>だけが存在する。104
②-a深い
「キミのそばに近づくと刺してしまうか」
ハリネズミはうなずいた。それはわかっていた。「ぼくにもハリはあるけど、刺す必要はないんだ」
「ぼくたちは、ちがうね」スズメバチはためいきをついた。92
◉個性
③-aしめ
わかってるよ。ハリネズミ。ちゃんとキミがだれかって。キミは世界でいちばんきれいでとくべつなどうぶつだ。106
自分の殻:
この部屋はぼくだけのものです。
ノックしないでください。立ち入り禁止。
そこに引っ込んでいられるのだ。30
親愛なる動物たちへ
ぼくの家にあそびにくるよう、
キミたちを招待します。
でも、だれも来なくてだいじょうぶです。6
ハリネズミはためいきをついた。もちろん誰も来ないのだ。10
手紙を送らなければだれも来ることはないのだ。14
◆自分という存在
この自分自身というやつが存在しないとしたら・・・そういうこともあるはずだ。鏡を見たらだれも映っていなかったら・・・それこそがほんとうのひとりぼっちだ。42
③-b
◆ハリだと思っているもの:自分が
ハリネズミがたしかにハリだと思っているものを叩いた。チョウまでが羽根でそれを叩いた。
ハリはハリネズミの体に埋まっていった。63
◆タンジュンとフクザツ
でもそれこそがまさしくフクザツなんだ!タンジュンであることがフクザツなんだよ。ぼくは世界じゅうに存在するもののなかでもっともタンジュンであると同時にフクザツでもあるんだ。68