・ 欧米案件で、欧米のLaw Firmを起用されている会社も結構あると思います。業務を委託し、その請求書を見て、ちょっとぼったくりじゃないのと思われた人もいると思います。でも一流のLaw Firmだから誠実に業務をやってくれているなどと、良心的?純粋・真面目な日本人・日本の会社は勝手に思って言いなりにお金を払っているのではないでしょうか。日本の大企業は「いいかも」ですね。
・ 読まれた人もいるかもしれませんが、面白い事が本に書いてありましたのでご紹介します。「うそつき病」がはびこるアメリカ David Callahan著 小林由香利訳(NHK出版)という本です。有名Law Firmの名前が、ぞろぞろ書いていますね。
・ 某Law FirmのPartnerの報酬は320万ドル(2000年のとき)だったそうです。(これでも大企業のCEOよりも随分低いですけどね)
・ご承知の通り、弁護士を起用したときは、ランクに分かれたtime charge ベースで請求額が算出されますね。これにout-of-pocket chargeが別で請求されます。担当弁護士が何時間働いたかは、顧客からはなかなか見えません。言われるままです。中には、弁護士の勉強代まで払わされていますね(ハッキリ言いますと弁護士さんといっても、結構知らない分野も多いですね。当たり前ですけどね。専門以外の分野は忘れるし、実務もあまりされていませんしね)。
1) Time charge のインチキ:
① 労働時間の水増し。②スタッフの水増し(実際は2-3人を4-5人に)、③質の水増し(ひら弁護士で十分なのに、単価の高い弁護士の名前にして請求)
2) out-of-pocket chargeのぼったくり:
ファックス1枚1ドル、Copy1枚 15セント、司書1時間91ドル、ワープロ1時間50ドル、校正1時間40ドル等、これに別途通信費等
・ クリントン夫妻の腹心のある弁護士は、やりすぎで詐欺罪で逮捕されたようですね。彼の言葉「アメリカの弁護士はみんなやってる」と、この本には書いています。
みなさん、ぼったくられていませんか??
言われるままに払わないように、内容をチェックしましょうね。クレームするところはクレームしましょうね。
「うそつき病」がはびこるアメリカ 価格:¥ 2,520(税込) 発売日:2004-08-27 |