とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

オバマ大統領広島訪問

2016-05-28 10:31:46 | 社会
 オバマ大統領が広島を訪問し、すばらしいスピーチを行った。大きな出来事だった。原爆投下に謝罪をすべきだという意見があるが、私はそうは思わない。あの戦争は日本が仕掛けたものであり、戦争を終わらせるために原爆が必要だったというアメリカの理屈も理解できるからである。また、実際の原爆の悲惨さはあの投下によってしか人類は実感できなかった。その責任をアメリカに負わせるわけにはいかないと考える。

 もちろん罪のない広島や長崎の人たちが数多く死に、後遺症で苦しめられたことを考えると、こんなに軽々しくいえないことではある。しかし、ここで謝罪をしてしまえば逆にアメリカの多くの戦死者に対してどう説明していいかわからなくなる。あくまでもあの戦争で悪いのは日本であった。その根本を揺らぐようなことを今するわけにはいかない。

 過去の悲惨な出来事を未来にいかそうというオバマ大統領のスピーチは感動的であった。だれに責任があるのかは置いておき、広島と長崎に原爆が投下されたことはとても悲惨なことだということ、そして二度と核兵器を使わないことをを全人類が共有しなければならない。それを未来に生かさなければならない。演説の最後の部分は涙なくしては聞けない言葉である。

 ただし、一方ではこれによって沖縄のことがいい加減にすまされていいわけではない。いま起きている問題にどう対応するのかは全く別次元の問題である。

 また、コバンザメのようにくっついていた安倍首相。このオバマ大統領の広島訪問はあなたの成果ではない。あなたは平和について何も発信していない。あなたは何を言いたいのだ。何をしたいのだ。もっとリーダーとして発信してほしい。
コメント
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