とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

「徹子の部屋」と「トットてれび」

2016-05-07 12:26:36 | TV
 「笑点」50年もすごいと思ったが、「徹子の部屋」もすごい。黒柳徹子さんは本当に元気だ。

 つい先日「徹子の部屋」を見た。元プロ野球選手の石井一久さん、木佐彩子さん夫婦がゲストだった。さすがに年齢のせいか徹子さんの口は思うように回らなくなり、あぶなっかしい感じになっていたが、様々な情報はしっかりと整理されている。徹子さんにとっては野球の知識なんて知らなくても当たり前なのに、しっかりと頭の中に入っている。勉強して、打ち合わせもしっかりできている証拠であろう。最近のトーク番組は行き当たりばったりのものが多いが、安定したトーク番組は出演者の言いたいことが整理されて伝わるのでよくわかる

 最近のテレビはアドリブ重視の感じが強い。それはそれでその人の「人間性」がよくわかるのでいいのであるが、感情的にならずに理性的にじっくり考えるということが軽視されているような気がする。反射的に口が動くテレビ型の人間だけがテレビに出てしゃべり続け、じっくり物事を考える人は発言できない状況なのだ。冷静な議論ができな状況をテレビが作り出しているのである。本当にそれでいいのか、視聴率だけしか気にしないテレビ関係者はよく考えてほしい。まあ彼らに考えることを望むほうが無駄なのだろうが。

 さて、徹子さんが危なっかしい分、ゲストのほうが徹子さんを気にかけて番組が進行する。不思議な光景だ。トーク番組を超えた人間ドキュメンタリーをみているような気がする。最近の「徹子の部屋」はこの微妙なバランスの上になりたっていたのか。

 そしてこのタイミングで「トットてれび」である。黒柳徹子さんこそがテレビの歴史であったのだということを感じさせてくれる。

 我々世代はテレビの住民だ。そしてその長が黒柳徹子さんだ。
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