最近、関西の漫才師が「知らんけど」と付け足しにように話すことが気になった。なんか馬鹿にしてるように思えてしまい、感じ悪いと思っていた。そしたら、この表現、関西圏では、日常的に使われているということを聞き、しかもこれが流行語のように全国に広まっているということを知った。日本語学者の間でもすでに研究の対象にもなっているのだという。なんだか、時代にとりのこされたような気持ちだ。
そんな状態だから、私以外の人はみんな知っているのだろうと思いながらも、一応解説すると、「知らんけど」は会話の中で、自信はないけど多分そうだと思う、という意思を表現する場合に用いる表現だそうだ。
「明日は、傘は必要ないみたい。知らんけど」
「知らんけど」は、断定を避けて、責任を回避する際に使う表現だという。ポイントは、会話の最後に使うこと。話してきた会話の内容を全てひっくり返すような感覚が、受けたようで全国的に広まったという。英語では「maybe」や「I guess」が近いのだそうだ。
話を聞いてみれば理解はできるのだが、わたしのような年寄りは感覚的に嫌いな表現だ。おそらく私に対して言われたら、ムッとしてしまうだろう。とは言え、そもそもは普通に使われている方言なんだからムッとしたらいけないのだよと、肝に銘じておこねば。
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